インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』を試写するという情報を聞いたので、殺されかかってたがテンションが急激に上がる。うおーーーーーー!!!!!

つーわけで『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』鑑賞。正直、私がネットなどで覗いた感想などでは「そこまでの傑作じゃない」雰囲気が漂ってたが、

もう!最高ですよ!これぞ連続活劇の醍醐味!これぞポップコーンムービー!スピルバーグの新作としても、インディ・ジョーンズの新作としても文句無しです!ユニークなシーンあり、アクションあり、アクションあり、アクションあり、とアクションしか無かった気もするが(笑)やっぱり映画ってこうでないと!もうこれはポップコーンにバターたっぷりかけて、どでかいコーラをどかんと置いて、バリバリ喰って、ゴクゴク飲んで、楽しもうぜい!!!

つーか、やっぱり個人的には

あの『インディ・ジョーンズ』の新作が観れる!という感動がでか過ぎる。『ダイ・ハード』の新作が公開された時とか、まぁ『ランボー』もそうだけど、でも『インディ・ジョーンズ』だからね!文句無しにおもしろい映画の新作だから!しかも他の監督の手に渡ったとか、製作とケンカしてどうのこうのとかじゃなくて、ちゃんと製作ジョージ・ルーカス、監督スピルバーグ、主演ハリソン・フォードなんだよ!CGで手を加えた『E.T.特別編』とかも個人的には大好きだけど(その点『ブレラン』はありがたい)それでもやっぱり新作が嬉しいから!ぎゃー!!!

スピルバーグの演出も全然若いよ!!!『宇宙戦争』とか『マイノリティ・リポート』の若々しい演出が、『インディ・ジョーンズ』と組み合わさった事で唯一無二の絵作りになってるよ!完璧なセットや衣装などは相変わらずだけど、個人的にスピルバーグってCGと相性がいい作家だと思ってるから、『インディ・ジョーンズ』のあの感じにCGが合わさったらどんな事になるかと思ったら、これが想像以上で、『ナショナル・トレジャー』みたいなクソ映画の事はキレイさっぱり忘れた!

冒頭から火薬がCGで宙を舞うシーンから、これはヤバい事になりそうだと思い、その後のスタントアクションから、カーチェイスまでいきなり息も吐かせぬ怒濤の展開!さらに大爆破があって、バイクのチェイス、謎解き、また怒濤のチェイス、そしてクライマックスと見せ場が山盛りで、ここまでしてしまってどうする?という感じ、脚本は難産だったようで、確かに今までのシリーズに比べて、宝探しをしてるという感覚は薄れたものの、それをスピルバーグのアクション演出が完璧に補ってる印象の方が強く、スピルバーグの力量を改めて思い知らされる事となった。ここ数年のスピルバーグ作品はどれも素晴しいが、『インディ4』も例外ではなかった。

猛スピードで突っ走る車の周りを360度パンするのは『宇宙戦争』でも見せたが、今回はこれにアクションを+する事で見せ場としてさらに印象深くなってる。もっと残虐でリアル指向になるのかなと思ったが、過去のシリーズを踏まえつつ、新しく見せるカメラはさすがだ。

残虐でダークな要素は薄れたが、それでも○○○によって街がまるまる破壊されるとか、○○○○に人間が飲み込まれていくとか、スピルバーグならではの地獄映像はしっかりあって、

なんつってもすげぇのはクライマックス!徹底した究極の破壊描写がまってて、ある意味で腰ぬかしそうになった(オチも含めて)いろんな人があのオチにビックリしたようだが、個人的には嫌いではない。むしろ好き。

CGを多用してるぶん、切れそうなつり橋の上で戦うという、胃がキリキリしそうな演出はすっかり消え失せたが、その分、ド派手でスピード感重視のアクションにシフトしていて、断崖絶壁のところでカーチェイスしたり、○○○○○の中を○○○○したり、やりたい放題(笑)アニメをそのまんま実写でやったような印象があるが、恐らくスピルバーグは『カリオストロの城』を意識したんじゃないかなぁと思う。それをハリウッドでやったような雰囲気さえ感じる。じゃなかったら、シャイアラブーフにあんな事させないと思うし、まぁそれは過大評価かもしれないが、実際ホントに全部の演出がサスペンドしてなくて、漫画のようにサラサラと流れていく。

確かに過去の3作に比べると、見劣りするかもしれないが、個人的にはそのスピード感と演出も含めて、『魔宮の伝説』の次に好きかもしれない。というか、もう1回観たい。『ダイ・ハード』の新作に比べると、いかにも『インディ』って感じがとにかく最高なのだ。

というわけで全国の『インディ・ジョーンズ』ファンは観て損はしないと思うよ!