女王陛下の007

女王陛下の007』鑑賞。
ちょーおもしれぇ!最高すぎる!

展開のうまさや娯楽度は『ゴールドフィンガー』に並ぶくらいの盛り込み方!冒頭の格闘アクションに雪山を駆け下りるスキーアクションだけでなく、カーチェイスから銃撃戦から、クライマックスのボブスレーまで2時間20分の長尺を感じさせないスピード感。

特にスキーのシーンなんて、ボンドのスキーが途中で片っぽ取れて、1枚のスキーで滑るっていうシーンがあって、ここはホントに驚く。あれは練習したのか?それとも現場でのアイデアだろうか?いやぁあそこは手に汗握る!というか『女王陛下の007』はとにかく全編手に汗握る事必至だ!

いきなり早送りになったり、格闘シーンでジャンプカットしたり、合成がバレバレだったりするし、ショーン・コネリーから考えると2代目ボンドはミスキャストの感じもあるし、『ロシアより愛をこめて』や『ゴールドフィンガー』に比べるとストーリーにひねりはないが、

もうなんでもかんでも盛り込んでやろうという精神はホントに素晴しい。『サンダーボール作戦』だとギリギリでバカっぽいんだけども『女王陛下の007』は荒唐無稽とシリアスがバランス良く配合されている。

今まではボンドの事を愛する女性がたくさんでて来たけども、今回はボンドが1人の女性を愛するという部分も見所!あの展開や映像表現はもしかしたらデ・パルマに影響を与えたかも?

あと、残虐描写がすごくて、途中で除雪車に巻き込まれて、人間がミンチになって、肉片が雪山にバラまかれるっていうシーンがあったけども、あそこはホントに強烈だった。しかもかんなりリアルに撮ってあって、ああいう演出は007ではもう無いのかな?

個人的に『007』だったら『ゴールドフィンガー』と『女王陛下の007』を推すな。すんげぇおもしろかった。もう1回観たい。

つーわけでこれから仕事なのであった。あういぇ。