重力ピエロ
24日夜
キムタク主演の新ドラマ『MR.BRAIN』鑑賞。普段はTVをほとんど観ないし、ドラマなんて観る気すらおきないぼくだけど、何で観たかというと、こういう殺人事件を頭脳明晰なヤツが解くというのが大好きだからである。でも『ガリレオ』は観なかった。あ、そうだ。あれは、恋愛ドラマだと勝手に勘違いして数話見逃して、後にそういうミステリー的なもんだと分かって、後悔したんだった。
それにしても『MR.BRAIN』は脳科学という今流行の題材を扱っているのに、昔どっかで観たようなパーツで組み上がってるようなドラマである。主人公の風貌は工藤ちゃんだし(というか、そもそもキムタクの演技はどこか松田優作に似てるところがある。モノマネもしているし)、一緒に行動を共にする女の子がキムタクに惚れるなんて、『ガリレオ』じゃねぇか!しかもキムタク自身も恋愛に興味がなさそうな感じあるし!
まぁ、でも、なんだかんだでドラマってのは良く出来てやがる。つい、観てしまったじゃねぇか。ぶっちゃけ、最後、犯人を追いつめるところなんて、水嶋ヒロ同様に拍手してしまったぞ!バカヤロー!
25日朝
起きて、フリッパーズ・ギターをiTunesにぶち込んだ。昔すげぇ聞いてたんですよ。
25日昼
『重力ピエロ』鑑賞。
『グラン・トリノ』と対になってるというか、『ダークナイト』しかり『ウォッチメン』しかり『チェイサー』なんかもそうだけど、こういう映画がバンバン公開される事は非常に良い事だと思う。この手の物語を映像化する場合、ある程度規制があったり、ヒットさせるための仕掛けなどがいるわけなのだが、『アヒルと鴨のコインロッカー』同様、予告編でもどういう話なのかを一切発表せず、しかも倫理的に危うい(一般的には)ところまで踏み込んでるのが大変素晴らしいと思った。
ストーリーについては一切口外出来ないが、とにかく『アヒルと鴨のコインロッカー』とテーマは一緒だ。
殺人というのは本当に正当化出来ないのか?
これが『重力ピエロ』でも重要なテーマになる。ハッキリ言って、『重力ピエロ』は暗く重い映画であり、娯楽とはほど遠いものになっているが、非常に良い映画であった。役者もロケーションも素晴らしく、写真や地図や遺伝子記号の下りは素早いカット割りで処理し、しっかり映画にして意味のあるものになっている。
ハッキリと拒否反応を示す人も絶対に居るはずだが、『アヒルと鴨のコインロッカー』に感動した者ならば観て損は無いだろう。
んで、これ観て思い出したんだけど、昨日カレーを食べに行った店主の話で、弁当を配達しようとして、ちゃんと一時停止して、ゆっくり発進したらそこにババアが突っ込んで来て、転んで、骨折して入院したそうだ。
入院費やなんやらは保険からおりるわけなんだけども、そこからがひどくて、証人も何もないため、事故が起きた時の状況がそのババアの証言で全然違うものになり、危険運転の罪で罰金30万円支払え!という通知が来たそうだ。
もちろん、そんなの払ってられないんで、裁判に持ち込んだらしいのだが、『それでもぼくはやってない』同様、警察や検察、調書など全ていい加減で、裁判官も調書に書かれた事が正しいと思ってるんで、何もかもがでたらめで腹立つとかなんとか。しかもホントに無理矢理サインさせられるような文面になってるんだって、映画とまったく一緒じゃんか!!
やっぱり警察なんてちっとも信用出来ないし、態度の悪い横柄なババアとジジイは絶対に死ぬべきなんだよ!!失せろ!ファック!!死ね!死ね!
というわけで、やっぱり現実では起きちゃダメだけど、映画の中だけだったら、やっぱり人をぶち殺しまくってほしい。『重力ピエロ』はちょっと知的なモノになってて、目を背けてしまうところはホントに映ってないのが残念だったけども、そういう話を聞いたあとだったから感動もひとしおだったのかもしれない、あういぇ。