ケッチャムの『地下室の箱』を読了。これでケッチャム作品を7冊読んだ。ボチボチ感想を書こうかなぁと思ってたのだけれど、その後に何気なく手に取って読み始めたジム・トンプスンの『おれの中の殺し屋』がとんでもなく凄まじくて、それまで読んで来た小説を凌駕しかねない衝撃!これはすごい!すごすぎる!
- 作者: ジム・トンプスン,三川基好
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2005/05/01
- メディア: 文庫
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のっけから売春婦のケツを皮がめくれる寸前までベルトでぶっ叩いた後にファック!殺人衝動が抑えられずに人を殺してしまうのだけれど、その殺し方も素手で顔がグシャグシャになるほど女をぶん殴る!さらにそこにやってきた町一番の権力者の息子にも弾が無くなるまで、拳銃をガスンガスン打ち続けるなど鮮烈なバイオレンス!!
んで、実は、この小説、『The Killer Inside Me』というタイトルで映画化されていて、アメリカではもう公開されたのかどうか分からないが、日本でも一応2010年公開のようで、監督はなんとマイケル・ウィンターボトム!今から楽しみでしょうがないのである。
マイケル・ウィンターボトムと言えば、恋人の父親を殺して服役していた男が、大きくなった恋人と激しいファックを繰り広げる『アイ ウォント ユー』とか、ガチでセックスして、それをフィルムに刻み込んだ『9 Songs』などで有名な監督だが、ぼくはすごく好きな監督で『イン・ディス・ワールド』や『24アワー・パーティ・ピープル』なんかはDVDを買ってまで何度も観た。『ひかりのまち』みたいなかわいらしい小品もあって、イギリスの映画作家というイメージだが、アンジー主演の『マイティ・ハート』の監督に指名されたりして、ハリウッドにも足を踏み入れている。
そんなセックス描写に抜かりないウィンターボトムがケイシー・アフレック、ジェシカ・アルバというキャストで『The Killer Inside Me』を作ってしまった。しかも予告編がとにかく素晴らしくて、ちゃんとケツをベルトで殴るシーンから始まって、ファックもたくさんあって、さらに女を殴り殺すシーンから、その後の拳銃ぶっ放しまで完璧に映像化している。予告編でここまで見せてる時点ですでに脳内では大傑作なのだ。
『The Killer Inside Me』予告編
http://www.traileraddict.com/trailer/the-killer-inside-me/promo-trailer
というわけで、Amazon.comでもまだBDなどが発売してないようだが、これは早く観たい!というか、『The Killer Inside Me』絶対に新潟でも公開しろよな!観たい!クソ観たい!観たすぎる!もう今年はこれで決まりだ!あういぇ。
- 作者: ジムトンプスン,村田勝彦
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2001/02/06
- メディア: 単行本
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