座頭市と忘八武士道

座頭市(デジタルリマスター版) [DVD]

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帰って『座頭市』観賞。やっぱすげぇ映画だわ!この勝新監督版はレオーネの『ウエスタン』のように品格がある。冒頭の鳥居というか、門の一枚絵から強烈!殺陣はすさまじく、美術のリアルさは郡を抜いている。たしかに中盤は若干緩いし、プロットはシンプルすぎるし、お決まりのシーンも連発されるけど、やっぱおもしれぇよ!リズムも無茶苦茶でカット割りまくるところもあれば、無駄に長回しで撮り続けるシーンもあって、美術や衣装などは凝りまくってるけど、全体的にパワーだけで押し切ってる作品なんですね。

飯を喰らい『ポルノ時代劇 忘八武士道』観賞。

もうこれがマジに大傑作だった。とにかく機会があったら絶対に観ていただきたい作品。プログラムピクチャーを観続けて、また1つ傑作を見つけた感じ。すさまじいほどの美学!清純に負けないシュールな画面設計!映像は異様な殺気に満ちている。

ただ!この作品は血しぶき、人体切断、おっぱいのオンパレードなのだ!逆に言えば、時代劇を下敷きにして、そういう要素がてんこ盛り!

ハッキリ言ってこれ以上何を映画に望む?という事しか言えない傑作。石井輝男監督で主演が丹波哲郎(笑)この時点で濃いでしょ?

オープニングから人をぶった切りまくり、中盤には素っ裸の女が忍者相手に大立ち回り(なぜかスロー)縛られてムチ、外人とレズ、最後は大殺戮を繰り広げるんだけど、もう人体が画面を縦横無尽に飛び回る!

『徳川いれずみ師 責め地獄』もすごかったけど、こっちの方がもっと娯楽よりなんですね。『子連れ狼』や『修羅雪姫』を下敷きにSM嗜好のラスメイヤーを足した様な大傑作でした!必見!いやぁこれはヤバかったぜ!