実は『ゴッドファーザー』が苦手なんっす。。。
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版 [DVD]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2003/07/04
- メディア: DVD
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3時間49分というとてつもない長さの作品だが、まったく飽きる部分が無く。どこを切ってもこの作品にはならないという脅威の完成度を誇っている。エピソードそのものは長くないのだが、時間の進み方が優雅で、緊張感も持続する。サスペンドさせた緊張感をレオーネは一瞬の暴力で爆発させるのだが、この作品では、執拗に人を殴るなど、バイオレンス描写に一切の手抜きがない。まるでギャングの暴力を観て来たかのようなリアリティ溢れる演出である。
『ゴッドファーザー』はある種、ギャングをカリスマ的に演出したが、こちらは人間臭い部分や神格化されてない部分をしっかりを描いていたので好感が持てる。特に主役を演じたデニーロがそれを体現。抑えた演技を駆使して人物像を作り上げたのは脅威。その分、ジェームズ・ウッズの演技はパワフルで両者の個性が、それぞれ出ていた。
映画自体が長いし、映画の演出も長いが、これを傑作と呼ばずして、なんと呼ぶという作品。