第2回「ジョニー・トーBEST」に参加します!

ブログやTwitterをご覧になってる方なら分かると思いますが、今、ジョニー・トーにがっつしハマってしまっていて、こないだも輸入盤で『エレクション』2部作と『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』のDVDを購入し、まだ届いてませんが、『エグザイル/絆』と『PTU』も注文してしまいました。もうこのまま全部買ってしまおうかなという気分です。だって、円高で安いんだもん。

さらに先日レンタルDVDにて『デッドエンド/暗戦リターンズ』と『フルタイム・キラー』を観て、さらに昔観てまったく印象に残らなかった『ヒーロー・ネバー・ダイ』も再見し、が然盛り上がるジョニー・トーブームですが、そんなこんなをつぶやいていたら、こちらのサイトの管理人さんにTwitterでフォローしていただきまして、ジョニー・トー作品のベストを決めるという企画があることを知りました。

第2回「ジョニー・トーBEST」募集!!/愛すべき映画たち
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ぶっちゃけ、こちらの方ほど数は観てませんし、思い入れという意味ではまだまだ浅はかですが、若輩者ながら、参加させていただこうと思います。以下、ジョニー・トーのベストテンです。

1位『エグザイル/絆』
2位『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
3位『ブレイキング・ニュース』
4位『柔道龍虎房』
5位『MAD探偵 7人の容疑者』
6位『ザ・ミッション 非情の掟』
7位『ターンレフト・ターンライト
8位『エレクション/黒社会
9位『スリ/文雀』
10位『PTU』



1.は『狼は天使の匂い』に『ワイルド・バンチ』とオールタイムベストな作品が合体してるだけでなく、北野武、清順、ゴダール、レオーネ、エイゼンシュタインまで映画記憶を逆行させる大傑作。個人的には人生の10本に入るほど。

2.は1.をミルクパンでグツグツ煮込んで極限まで純化させた結晶のような作品。ここ10年でも最重要作。

3.はジョニー・トー初体験でシビれた。長回し、カメラワークともにデ・パルマのそれのようだったし、何よりも全員で料理を喰らうというシーンに度肝抜かれた。

4.はにっかつ映画にヌーベルバーグの香り、だが、ベースは黒澤明の『姿三四郎』と香港クンフー映画(ただ、柔道に置き換えてあるけど)という不可思議な世界。負け犬たちの“ONCE AGAIN”に燃えた。

5.は「もしゴッホが刑事だったら?」というコンセプトをベースに『エグザイル/絆』の様式美と『PTU』のシャープさと『マッスル・モンク』の狂気をぶちこんだ怪作。クライマックスはさすがのジョニー・トー

意外と低い位置にいる6.だが、実は『エグザイル/絆』と比べるとあまり様式的な美しさがなく、シャープに仕上がっている。そこが大きな別れ目――――と言いながらも、10回以上は観ているくらい好きではある。

7.もジョニー・トーファンからすると「えっ!?」という感じかもしれないが、こういう映画も撮れるのかと素直に感動したし、普遍的なラブストーリーも彼とワイ・カーファイが組むと狂ってしまうのか!?という良い見本。

8.は輸入盤に“アジアの『ゴッドファーザー』だ!”と書かれていたが、確かに言い得て妙で、個人的にはギャング映画として括ると『ゴッドファーザー』より好き。ジョニー・トー作品としてファンからの評価もかなり高いが、ぼくの場合『エグザイル/絆』が好きすぎて……

9.ジョニー・トーにとっての『狼たちの絆』ポジションにあたる、ヌーベルバーグの香りあふるる一品。タイトルからその手のプロフェッショナルを『ザ・ミッション』のタッチで描くのかと思っていたので、ビックリしたが、とにかくおもしろい。クライマックスはホントにすごい。

10.は拳銃を盗まれた機動隊の一夜の顛末。ジョニー・トーは黒澤映画から影響を受けているようだが、こちらはやはり『野良犬』からだろうか?ジョニー・トーは夜の映像の作り方がうまいと思っていたのだが、それが十二分に発揮された良作。


そして今日、マケプレで『ダイエット・ラブ』と『僕は君のために蝶になる』と『イエスタデイ・ワンスモア』を注文してしまいました……もうどうにでもなれ、あういぇ。