なんかこういうゲームやった事あるかも。

9時45分に『キングダム/見えざる敵』鑑賞。正直、製作マイケル・マンというだけで見に行き、どういう映画であるとか、どういう内容かなどまったく知らない状態で見た。9.11に関連した映画ではあるらしく、私自身そういうポリティカルというか、政治絡みなヤツは興味ないので、アクション映画としてはどうなんだ?とか思ったりしたが、いやぁ…これは…

傑作です!

マジ泣いた。号泣した。最後。男と男の熱い友情最高!これは絶対に女の人には理解出来ない部分であると思うが、

『キングダム』はサウジアラビアアメリカ人移住区で自爆テロが起こり、そこに居たFBIの職員が巻き込まれ、その同僚だった主人公と仲間4人が、サウジアラビアに乗り込んで、事件解決に協力するというもの。サウジアラビアアメリカの関係は『華氏911』と『キングダム』の冒頭を観れば分かる通り、アメリカにとってサウジアラビアは最大の石油輸入国で政治的にもかなり癒着がある(らしい)まぁ9.11の犯人はサウジアラビアの人がほとんどだったわけなんだけども、報復に燃えるアメリカ人と大統領を続けたいブッシュの思想が噛み合って「戦争じゃい」という事になった。ところがサウジアラビアは大事な大事な石油供給源でヘタに攻撃なんかしたら、石油が来なくなっちゃう、大統領としても攻めたくない、なので、ウソの情報を流して、イラクへ戦争を仕掛けにいったと、それが9.11以降のイラク戦争である。ちなみにイラクには大量破壊兵器など存在してないし、アメリカを攻撃した事ないし、テロを企画した事もない。(間違いがあったらどんどん指摘してくださいませ、即座に修正致します)

さて『キングダム』だが、とてつもなくスピーディーで無駄がなく、全編緊迫感に溢れた力作。冒頭のテロシーンはホントにリアルだし、終始、手持ちカメラの荒い映像なので、映画的な映像は1つもない。マイケル・マンが撮ったら2時間半くらいになりそうだが、ピーター・バーグ監督はその手腕を発揮し、政治的な事も事件の流れもアクションも2時間以内にきっちり収めていて好感が持てる。

FBIはアメリカの組織なので、海外では当然権限を持てず、お荷物のような扱いをサウジアラビアで受ける。サウジ的にもFBIなど要らないのだが、主人公は政治的に癒着があるサウジのお偉いさんを脅してサウジに行く。サウジで軟禁されて、まったく捜査などさせてもらえないFBIだが、次第に事件の証拠や手がかりをつかみだす、

クライマックスの銃撃戦は非常に燃えてハラハラしたし、なんと言っても、ラストだよね。ちょー燃えた。泣いた。さらに報復という暴力は新たな暴力を生むだけであるという思想もいい(といいつつ、主人公は事件を解決してるだけなのだが)間違いなく男ならば見に行かなくてはならない映画の1本!ド派手なアクション映画だが、考えさせられるぞ!