童貞映画を2本

スーパーバッド 童貞ウォーズ』鑑賞。

まったくイケてない童貞の高校生2人組が酒を買って来いというパシリ名目で卒業パーティーに呼ばれる。なんとしても大学入学までに童貞を卒業したい2人は酒を買わなければならない。アメリカで未成年が酒を手に入れるのは非常に困難だが、酒が無ければパーティーには入れてもらえない。2人は酒を手に入れるために、あの手この手を使うが、、、、、、

このように、非常に単純なプロットを最高にイカしたセリフと最高にハラハラさせる展開で、最後まで突っ走る、究極のジェットコースターチェリームービー。デブとヒョロヒョロしたボンクラコンビの妙、絶対に予測不可能な展開、下ネタ満載なのに全然不快じゃなく、不思議と最後はすがすがしい気持ちにすらなる。

冒頭、ざらついた古くさいサウンドトラックに、『グラインドハウス』ばりの傷だらけの加工がされた映像から映画は始まる。70年代のブラックスプロイテーションのようでかっこいいが、出て来るキャラクターは本当の意味での「スーパーバッド」というギャグからスタート。ここからの展開は一切言えない、とりあえずめちゃくちゃにおもしろいので是非観ていただきたい。

基本的に『トゥルー・ロマンス』とか『バッファロー'66』みたいな男の夢が詰まった映画は好きで、それにバカ映画を+したみたいな展開は言う事無し、アメリカで大ヒットしたのも頷ける秀作。

んで、その後に『40歳の童貞男』鑑賞。泣いた!しびれた!最高!

セックスや女性を崇高するあまり、40歳になっても童貞というピュアな男のために職場の同僚が立ち上げるハートフルなコメディ。セックスをする事に執着するあまり恋愛の本質を軽視してしまう男の性にまで深く切り込んだ作品でもある。『電車男』と決定的に違うのはネットを通じてという事ではなくて、会社の同僚達だという事。最初は冷やかし半分で見守るんだけど、その内に本気で応援し始める。

いやぁ、こういう映画は技術がどうのこうのという事じゃないでしょ。アイデアと設定と役者の演技の妙、笑えるシーンはとことん笑えるが、その笑えるシーンがあるからこその泣けるシーンというか、とにかく号泣必至です。

これ2本とも童貞喪失をテーマにしてるからホントにどぎつい下ネタ満載で、家族とは見れないだろうし、ホントに1人でひっそり観るしかないだろうが、おすすめ。あういぇ。