あんたはやっぱりオレのヒーローだよ!

仕事中に香港映画好きな同僚の人と、ジョン・ウーの話になったのだが、なんと、その人は『ハード・ターゲット』の存在を知らなかったそうだ。。。。。

確かに、、ヴァンダムの映画は、、、どれもこれも、、、秀作止まりだが、、、それでも!!『ハード・ターゲット』と『マキシマム・リスク』は傑作と思うぞ!オレは!!でも、実際にどうなんだろう?『ハード・ターゲット』ってジョン・ウーファンの中でもあまりなんかなぁ。。。まぁ、ヴァンダムの魅力も中途半端だし、ジョン・ウーとは相性悪かったのかも。。。。

んで、その人にジャッキーの『香港国際警察/NEW POLICE STORY』と『プロジェクトBB』を薦められたので、借りてみる事にした。実は、ジャッキーは『アクシデンタル・スパイ』で卒業してしまったからだ(ごめん、うそ、『タキシード』とか『メダリオン』とか観た)

んでもんで『香港国際警察/NEW POLICE STORY』鑑賞。

香港映画とは!ジャッキー映画とは!ベニー・チャンとはこれだ!という三拍子揃った傑作。ニコラス・ツェーが「さすが!あんたはスーパーヒーローだ!」って何度も言うけど、アレは、ハリウッドに渡ったジャッキーにガッカリした人達の魂の叫びだと思う。もちろんハリウッドの作品で有色人種の2人が主演をはった革命的な『ラッシュ・アワー』も素晴らしい映画だけど、やっぱりもっともっと、香港時代のジャッキーはホントにすごかったんだぞ!と言いたいでしょう。AV女優の高樹マリアが普通にドラマ出て来て、違う!高樹マリアはもっともっと演技がすごかったんだよぉ!という感じ(全然違うわ、ごめん)。

ジャッキーやっぱり、引退っすよねぇとか思ってた人は、これを観ろ!と、過去の名作のオマージュだけでなく、ジャッキー自身の演技がとても素晴らしく、号泣必至のシーンが連続。監督ベニー・チャンの容赦無い演出も完璧で、ちゃんと主人公が立ち上がれないほどの地獄を味わう。この冒頭の生き地獄のシーンは北野武の『HANA-BI』がおこちゃまに見えるほど。お前は『グリーンマイル』のダラボンか!

んで、犯人側にも犯罪に向かってしまう動機がしっかりと描かれていて、単純な勧善懲悪にとどまってないのも素晴らしい(なんつったってジャッキーは復讐すべき犯人をそこまで憎んでいない)アクションシーンから、若い役者を引き連れたバディ的な要素から、演技から、演出から何から何まで素晴らしい!必見だ!(あ、観てなかったのオレだけっすね)

帰って『プロジェクトBB』鑑賞。これまたジャッキー健在の傑作!そしてベニー・チャンの執拗な容赦無い演出がすごい!特にあの車のバッテリーのシーン!マジで泣いた。泣くだろ!アレは!お前は何者だ!

マイケル・ホイとの共演も最高なのだが、やはり日本語吹替版の石丸博也広川太一郎古谷徹でしょ!もう最高!『ゴージャス』とかで、もうちょっと来い!って感じがあったんだけど、そのもうちょっと来い!感をあえて、共演者とのアンサンブルにして、傑作に昇華したベニー・チャンとジャッキーはすごい!やっぱりジャッキー、あんたはオレのヒーローだよ!

という事で、あういぇ。