犬、走る。


8日夜
いつものように普通に仕事に行ってですね、さて、やるかと思ってたらば、、、いきなり猛烈に腹が痛くなりまして、んーこが出たくなったわけですよ。

んで、まぁ普通にんーこしに行ったらば、超絶な下痢でして、その後から、腹の痛みが尋常じゃないくらい増してきて、トイレに何度も何度も行きましてですね。その度に信じられないくらいの下痢を出しまくったわけです。

腹が痛いのがおさまったと思ったら、、、ちょ、ちょっと待って!!あ、あぶなーい!!絶対にんーこ漏れる!漏れるって!という感じでですね、その後に、今度は吐き気が来まして、リバースリバースですよ、上から下から。まったく。これは絶対に急性胃腸炎だよ!やばいよ!と思って、下痢止めをもらって飲んだら、あら不思議、、、

一発で治っちゃいました!!!やっぱり薬ってすげー!

あまりの腹痛だったんで、ホントに早退しようと一瞬考えたんですが、絶対に出し切れば、治ると信じてよかったですよ。つーかですね、なんで、治さなきゃ行けなかったかというと、、

この日はですね、久しぶりのオフ会だったわけです。まぁ、オフ会というほど大げさなもんではなかったのですが、なんと、ぼくが最近ハマってガンガン買って読んでた、新潟県在住の漫画家古泉智浩さんとのオフ会だったわけです。古泉さんは映画を観た後にサイゼでその映画の感想を言うというのが、流れになってるらしく、そこにぼくもずうずうしく参加させてもらったのでありました。

23時40分頃に家を出まして、古泉さんとお会いしました。本当は全部で5人になる予定だったらしいのですが、ぼくも含めて3人になってました。ぼくは古泉さんに『片目と呼ばれた女』の輸入盤DVDを渡しました。なるべく見てないヤツを持って行こうと思ったので。

いやぁ、それにしてもですよ、やっぱり映画をたくさん観てて、しかも真っ当な感想を述べてらっしゃる方と映画の話をするのはホントに楽しいですね。ぶっちゃけ最初は超絶に緊張してたわけですよ、なんつっても、ぼく古泉さんのファンですから。妹にも「会ってくる」って言ったら、「すげー!!つーか緊張してるでしょ」って言われたくらいですからねぇ。なんかそわそわしてたみたいですよ。それでもですね、東京でのぼくの姿を知ってる皆さんならば、お分かりになると思いますが、そうですよ、ぼくは映画の話をしだしたら、止まらない男なんです。だから、なんだかんだ言っても、最終的に、ぼくと古泉さんで互いに好きな映画を止めどなく話し続けですね、一緒にいらした方は「うんうん」と優しい顔で観ているという状況になってました。いやぁ、本当にすいません。

サイゼがラストオーダーになりまして、そしたら古泉さんの方から、ビデオ1行きませんか?ってお誘いいただいたので、遠慮なく付いて行く事にしました。一緒にいらした方は明日早いらしく、帰られました。半分呆れられたかも、、すいませんでした。

まぁ、ビデオ1に行っても話が止まらなくてですね、パッケージを観ながら、「これいいっすよね!」の連発で、映画秘宝に年間ベストを出してるだけあって、古泉さんも無茶苦茶映画観てるんですよ。何よりも『ときめきに死す』が好きという時点でもう仲間だよ!仲間!んで古泉さんご推薦の田中登の映画がなくて、今度は二人で赤道のビデオ1に行きました。

赤道のビデオ1は品揃えがハンパじゃなくて、ぼくの見たかった映画や好きな映画もバッチリDVDでありまして、今度からこっちで借りようかなと思ったくらいでした。だって『殺しが静かにやってくる』とか『続・荒野の用心棒』とか『夕陽のギャングたち』とか『ジュニア・ボナー』のDVDがあるんっすよ!!ありえねー!!

古泉さんにイーストウッドの『荒野のストレンジャー』をおすすめしておきました。

古泉さんの映画の見方っておもしろくてですね、「え?そこなの?ツボはそこなの?」というのがいちいちおもしろかったですねぇ。

気づいたら、外が明るくなってまして、なんと4時半でした。5時間近く映画の事をベラベラと話続けてしまったわけです。ホントにホントにすいませんでした。あんまし空気とか読めない人なものですから、また誘ってくださいっ!

9日昼
古泉さんにおすすめしていただいた『犬、走る。』をレンタルして鑑賞。

これはマジで傑作だ!!このエネルギー!パワフル!こんなにすごい邦画があったなんて!同じ新宿を舞台にした『不夜城』の100倍おもしろい!!(それ以前に『不夜城』は映画としてどうなんだ?っていうのもあったが)

岸谷五朗が刑事なんだけど、これがすごくて、いきなり「2日寝てないんだよぉ」って言いながら中国人とセックスするところから映画が始まって、さらにヤクザとつるんだり、シャブ決めて街のチンピラをボコボコにしたり、ぼったくりバーに入って、客引きの女をレイプして中出し、さらに店をめちゃめちゃに破壊したあげく、「強制わいせつ、準強盗、詐欺恐喝暴行傷害罪で全員逮捕!!」と両津勘吉よりもやってる事がひどい!その姿を見た、真面目な後輩の香川照之も「先輩っ!感動しましたっ!」っていうんだけど、オレも同じ気持ちだよ!マジで感動した!!オレもああやってシャブ決めてぼったくりバーで暴れたいっ!

まずキャスティングが岸谷五朗大杉漣香川照之遠藤憲一、國村準というくせ者揃い。この時点でおもしろくなるに決まってるんだけども(笑)

新宿でのゲリラ撮影はほぼ完璧で、セットやCGでは出せない迫力があり、手持ちカメラってのはこうやって使うんだよ!と言わんばかりの臨場感。多国籍な雰囲気はセットを使わなくても出せるんだってことを証明してしまったくらいの上手い演出。クライマックスの追っかけっこはその全てが集約された名シーンで、どの映画にもない迫力とスピード感がある。

それこそ、人間のクズというか、ボンクラばっかりが出て来る、ろくでもない映画だけど、ホントにホントにこれは傑作だと思った。これおもしろくないって人居ないんじゃないかしら。

てなわけで、よく考えたら『月はどっちに出ている』とか『刑務所の中』とか崔洋一の映画には好きなのもあるので、やっぱりちゃんと観ておかなきゃなと思ったのであった。よし!次は『クイール』を観るぞ!(笑)

とりあえず『ワイルド・ナイツ』も買わなくては!深町秋生さんがhttp://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20090304で絶賛しているし!あういぇ。