魅惑の8号線
もう、だいぶ前になるが、町山智浩さんが古泉智浩さんにインタビューしたポッドキャストをダウンロードした。
http://www.radiodays.jp/item_set/show/293
この対談の日程に前回の文学フリマが重なっていて、たまたま古泉さんに「一緒に東京に行きます?」と誘われたもんだから、「じぶん、文学フリマってのに行きたいんで、連れてってください!」とあいのりさせてもらった。
ポッドキャストの方は1000円と若干高めだが、これは金出してラジオを聞くというよりも、濃い雑誌の特集を買うという感覚の方が強くて、好きな漫画家の創作秘話が詰まったもんだと思えば結構お買い得だと思います。実際、このポッドキャストは1時間40分もあって、CDはおろかヘタな映画くらいの大作感があるんで、聞きごたえバツグンです。
作品同様、全てをさらけ出して自らを語る古泉さんがとてもおもしろくて、かなりおすすめなんですが、このインタビューの中で町山さんがこんなことを言ってまして。
「古泉さんのマンガの大きな特徴ってのは新潟の風景ですよね。車ですべての人が移動していて、全然歩かないんですね。んで、みんな結構良い車乗ってるんですね。なんでこんな良い車乗ってるんだろうっていうぐらいね。で、何も無いところに背景に絵が書かれてない地平線が書いてあるところにまぁ、コンビニがあって、駐車場があって、あとテレクラか、古泉さんのマンガによく出て来る風景ですよね。あれはすごいなぁと思って、今までの日本の漫画家の人ってああいう風景書いたことないですよ」
ぼくは他の都市がどういう風景なのかはあまり分からないのだけど、古泉さんのマンガを読んでて一番グッと来るのが、やっぱり新潟の風景で、特に国道8号線の描写がとてつもなくリアルで、いちいち分かるなぁと思いながら読んでしまうんですね。
というか、ぼくはこの新潟の国道8号線が大好きで、新潟は海沿いとか朱鷺メッセの付近とかドライブするにはちょうどいいスポットがたくさんあるんですけど、ぼくはどうしても国道8号線になってしまうんですよ。
よく、新潟の名物や新潟で行った方が良い場所なんてのを聞かれるけど、ぼくは新潟で一番おすすめのスポットはこの国道8号線ですね。なにがおすすめって、古泉さんのマンガにも良く登場しますけど、風景としておもしろいんですよ。
8号線は道そのものはアメリカか!ってくらいデカイんですけど、あるのはホントにコンビニと車屋とパチンコ屋とラブホくらいで、あとはつぶれた店ばっかりなんですよ。新潟って政令指定都市になりましたけど、ホントにポッドキャストで古泉さんが言ってるようにビルが建ち並んでる場所は小さくて、10分くらい車を走らせるとすぐに田んぼばかりですからね。そこにポツポツとヤンキーが集まるコンビニとエロ本屋とパチンコ屋とゲーセンと車屋ってまさにエロとバイオレンスの世界。
でも、ぼくはそんな8号線が新潟の中でも飛び切り好きなので、今日は、ドライブがてら、その風景をデジカメで撮って来ました。なので、それを紹介したいと思います。
基本的にこういうアミューズメントパークが建ってるんですけど
んで、こういう感じでいかにも田舎の農道って感じなんですけど、
反対側はラブホです。ちなみにこのエリーゼは安くておすすめです。11時間居ても3000円ちょっとです。今は値段変わったのかな?
ラブホテル京都もあります。なぜ、京都なんでしょうか。入ったことないですが、京を感じさせる雰囲気なんでしょうか。ラフォーレ原宿新潟みたいなもんでしょうか。
飲食店も多いですが、なかなかファンキーですよ。
ここなんて手打うどんなのに店の名前がどん兵衛ですからね。手打ちがメインでそれは一番つけちゃダメだろ!
ここもすごいですねぇ、ミシュランって!三ツ星を本気で狙ってるのでしょうか。
というわけで、新潟にお越しの際は、是非8号線を走っていただきたいです。上京するときはいつもここを走りますが、それ以外でもつい走ってしまうんですよ。これぞ新潟の風景って感じで、落ち着くんですよね。ここをフェイセズの『念仏』とか聞きながら走ると、ものすごい良いですよ。おすすめです。あういぇ。
- アーティスト: フェイセズ
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2010/06/23
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ここはぼくも見たことないなぁ、今度探してみよう。