というわけで投票に参加。多分破壊屋さんのところとは違う10本になると思う。選びなおしたらまたガラッと変わってるだろうし。
とりあえず、それぞれの年でベストテンを作って、それぞれの一位を並べたら、全然おもしろくなかったのでやめた。んで、何度も何度も選びなおした結果、あれも入ってない、これも入ってないってなってしまうので、頭からっぽにして、思いつくままにあげていった結果こうなった感じ。あまり投票には反映されないであろう個人的に思い入れの強い作品群になってしまった。
ゼロ年代ベストテン
1.ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
1.トゥモロー・ワールド
3.回路
4.太陽
5.ハイ・フィデリティ
6.ミュンヘン
7.ゴーストワールド
8.エレファント
9.ショーン・オブ・ザ・デッド
10.片腕マシンガール
ただ、ぼくにとって1位にした2本はゼロ年代の中でもダントツなので、この2本から下は気分によってコロコロ変わると思います。
『回路』に関しても思い入れは強く、ホラー映画好きだった当時の彼女が「これ怖そうだから一緒に観ようよー」と無理矢理DVD持って来て観たのだが、あまりの傑作ぶりに腰ぬかした。「なぜ幽霊は怖いのか?」という素朴な疑問から映画はスタートし、やがて究極の終末感がやってきて、あっさりと終わりを迎える。人それぞれが持つ恐怖の概念に真っ向から勝負したような作品だと解釈し、ホラー映画が苦手だったぼくをホラー映画好きにしてしまった。
『太陽』は神だとかカリスマとか言われてる人も、やっぱりどこかでぼくらと同じ人間なんだよということを優しく教えてくれるような作品。
『ハイ・フィデリティ』は恋愛をする事とはどういう事か?というのを恋愛マスター的なクソッタレなメンタリティでなく、ボンクラがジタバタしながら情けなく提示する。
『ミュンヘン』は『シンドラーのリスト』+『プライベートライアン』というスピルバーグの凶悪作で、変に感動させようとしなかったところも高ポイント。
『ゴーストワールド』はレコード屋オタクと世の中を斜めに見る女子高生との恋愛にやられる。
『エレファント』はいじめで自殺したヤツに対し「どーせ死ぬなら、ありとあらゆるもんに復讐してから死ねばいいのに」と公言していたぼくに対しての返答。あの時に何が起きたのか?ということをものすごく俯瞰してるという意味で、ロングショットとステディカムを使ってることにも驚く。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』と『片腕マシンガール』は見た瞬間から友達になれるような映画。特に後者は本来日本映画が持っていたお家芸を復活させつつ、純愛映画ばかりの日本映画界にワンパンチを喰らわした画期的な作品で、アクションの撮り方も実にうまい。
ワースト。
1.キラー・ヴァージンロード
2.パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
3.パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズチェスト
4.GOEMON
5.CASSHERN
もう海賊がヨーホーヨーホーいう映画は観たくない。おもしろくないと分かってながらも、ちょっとだけ期待してしまうキリキリの映画の方がまだマシで、1.は『デビルマン』や『どろろ』より酷く、映画好きを公言する人全員にルドヴィコ療法で見せたい。
とりあえず純愛映画は『恋空』しか観てないので、これから『いま会いにいきます』とかも観ようと思います。『私の頭の中の消しゴム』とかね!あういぇ。
まとめとして、ここ10年間のベストムービーたちを紹介。よく考えると100本ですね!ツタヤの名作100選とは違いますが、何かしら引っかかるものはあると思います。おすすめです。
くりごはんが嫌いな男のベストムービー99 - くりごはんが嫌い
ゼロ年代ベストムービーに向けて:その1 - くりごはんが嫌い
ゼロ年代ベストムービーに向けて:その2 - くりごはんが嫌い