1日14時間残業代なしで働く男が選ぶオールタイムベストムービー2017

お久しぶりです。安田美沙子です。

わりと映画ブログというくくりで更新してきた「くりごはんが嫌い」ですが、いよいよ今年は『シン・ゴジラ』しか観ていないという体たらく。確かスマスマに北野武が出たときだったと思うが、「一週間何も食べなかったヤツにおにぎりと映画を選べって聞いたら誰もがおにぎりを選ぶ」みたいなことを言ってて、それを地でいく生活になってしまいました。やはり生活にゆとりがないと映画になかなか手が伸びないんだなと思った次第。

で、当然、Twitterもろくに見ておらず、せっせとインスタに買ったレコードの写真をアップし続けてたわけですが、毎年恒例のワッシュさんの企画も投票が終わったころに知りまして。

映画オールタイムベストテン2017:結果発表 - 男の魂に火をつけろ!

映画オールタイムベストテン:2017 - 男の魂に火をつけろ!

いまごろなんなんだという気もしますが、いちおう映画ブログの端くれとして、改めてこの生活になった今だからこそ、ぼくにとってのオールタイムベストとはなんなのか?を考えてみることにしました。

といったわけで、早速いきます。

1.不安は魂をくいつくす('74)
2.ブラッド・シンプル('84)
3.フォーリング・ダウン('93)
4.サムシング・ワイルド('86)
5.ガルシアの首('74)
6.ウォリアーズ('79)
7.マドモアゼル('66)
8.サンセット大通り('50)
9.妖星ゴラス('62)
10.ゼイリブ('88)

昔から繰り返し観たり、何度もソフトを買い直してるものではなく、いまの自分にとって必要な映画という感じで選びました。

1.と7.はぼく自身ブルーカラー男子になり、年上のおねえさま方と一緒に働くようになってからより染みるようになった。地獄の底まで堕ちていくノワールっぽさもある。

2.はあんまり公言してないけど実は本当に大好きな映画で、これもジェイムズ・M・ケインを読むようになってから、こういうことだったのかと理解が深まった。ストレートなノワールである一方、コーエン兄弟らしさに満ちあふれているのもすごい。

3.は世の中のありとあらゆる欺瞞に対し、真っ向から立ち向かう男としての癒し映画。4.も実は『ファイト・クラブ』みたいな映画で価値観の逆転をおもしろおかしく提示してくれる。

ペキンパーは絶対にベストに入るけど、やっぱり5.がベストですかねぇ。なにげに『わらの犬』とかも好きなんですが。

6.はいわゆる『狂い咲きサンダーロード』枠。『AKIRA』かこれかで迷ったんだけど、登場人物が総じてバカなので、こちらを。

8.はノワールとしても一級品だけど、ひとりの女優が地獄の底まですでに堕ちていたという怖さと儚さに泣く。

9.は初めて観たときに、こんなにおもしろすぎる映画があっていいのだろうかとホントに驚いた。

10.はブルーカラー男子が世界の異変に気づき、それにひとりで立ち向かおうとする話で、夢がある。

来年こそはなんとか映画を観れる時間を作りたいものであります。ではよいお年を