伽奈というモデルのブログがすごすぎる件について

『めがね』をDVDで鑑賞。『かもめ食堂』がとてもおもしろかったので、その流れで観た。

めがね(3枚組) [DVD]

めがね(3枚組) [DVD]

かもめ食堂』という作品が与えた影響というのはそこまで大きくないが、ある種の顧客を獲得することに成功した。実際、ぼくの周りでも『かもめ食堂』が大好きだという人は多い。特大ヒットにはならなかったが、熱狂的な支持者を生んだという意味ではカルトムービーと呼んでも差し支えないはずである。

スローライフ系という市場を切り開くことに成功したことで、『かもめ食堂』は多くのフォロワーを生むことになった*1。低予算で作れて、日本人の気質に合ってるフォーマットというのもあっただろう。『グーグーだって猫である』や『ジャージの二人』なんかもそうだろうし、世界の亀山モデルでさえ、イケメンを使って『ホノカアボーイ』なんてを作ったりしている。

そんな中で『めがね』は『かもめ食堂』のスタッフ/キャストが再び集結した、いわゆる本家スローライフ系映画の姉妹編である。同じチームで作られただけに、『めがね』もそのスローライフっぷりに磨きがかかっている。

かもめ食堂』も説明を排した、とてもミニマムな作品だったけど、『めがね』はさらにそこから削ぎ落として、削ぎ落として、最小限の表現でもって『かもめ食堂』をやろうとしていたので驚いた。人物の説明は一切ないどころか、説明的なセリフは一つも見つからず、クローズアップもほとんどなければ、感情も込めずに、淡々とバケーションの様子を映し出して行く。

途中でビールを飲みながらロブスターをむさぼり喰らうシーンがあるんだけど、あそこは映画史上に残る屈指の名シーン。セリフもなければ、ホントにロブスターを喰ってるだけなんだけど、あそこまで高揚感があるシーンはそうないと思う。

んで、さらにその流れで『プール』も鑑賞。

プール [DVD]

プール [DVD]

こちらは監督こそ違うものの、スタッフ/キャストは『かもめ食堂』のメンバー。今度はタイが舞台で、やっぱりゆるい空気の中でうまそうなメシをひたすら喰うという映画になってた。

ただ、『プール』はその中でも唯一物語に起伏があるというか、娘の方がコミニュケーションを取ることを断絶している親子や、余命いくばくもない女、親に捨てられた(?)子供なんかも出て来て、幾分エモーショナルな作りにはなっていた。

監督の大森美香の脚本にはちっとも興味がなかったんだけど、世界観を踏襲した画作りで、クローズアップよりもロングショットを多用し、絶妙な長回しで雰囲気を紡ぎ出している。

キャストではモデルの伽奈という人が誰にも似てない存在感で素晴らしい。市川実日子にも似た無愛想な女の子だが、ボーイッシュで、かわいらしいのう。

んで、この伽奈という人、他に何に出てるのかなぁと思って調べたら、広島カープの大ファンで、なるべく試合も観戦し、観戦出来ない時はラジオを聞きながら、スコアブックを付けるほど好きだというではないか!

公式ブログをやってるようなので、それを見てみたのだけれど……これがおもろい!

さかなかな | モデル 伽奈のブログ

更新は月に二回程度でかなりレアなんだけども、


野球のことばっかり書いてはりますよ!


4月19日なんて


「ご無沙汰して、すみません。今後はバリバリ更新していこうと思います。」と前置きしておいて、


「さて、このごろのカープですが、ようやくスポーツニュースが楽しみになってきました。7連敗した時は地獄の様でしたが、私の今季初観戦の、4月6日のヤクルト戦では勝利し、次の日は雨に打たれ、凍え、敗戦し、次の日にはまた勝利し、勝ち越すことが出来て大満足でした。」


と、やっぱり野球のこと書いてる!


さらにさかのぼって1月のタイトルは『千秋楽』!!――――何!?野球に飽き足らず、今度は相撲ですか!?!?


この記事もすごいですよ!

試合は、7回まで3−2で負けていて、
チャンスでもなかなかタイムリーが出ず、
もしかしたらこのまま・・・ とふと思う事が何度かあったのですが、
昨日のカープは違いました。
8回に2アウトから、石井琢朗選手の同点タイムリーがあり、
9回は2アウトから栗原選手の四球、
木村選手の内野安打・・・この時、激しく心を揺さぶられました。
そして石原選手が、打った瞬間にそれと分かる、
勝ち越しのスリーラン・・・

興奮冷めやらぬ今、思い出すとまた鳥肌が立っています。
私の友人は泣いていました。
その姿に私はまた感動していました。

http://sakanakana.jugem.jp/?eid=98


ここまで来ると、ホントにプロ野球ファンの観戦記ブログですやん!モデルがやってるとはオモエナーイ!!


こないだの成海璃子といい、最近の若い娘さんたちは趣味が他と変わっていることが多いようです。あういぇ。

*1:その前に『すいか』というドラマがあったにしても