嵐とブラマヨにみる“逆転の発想”
昨日の「嵐にしやがれ」がめちゃくちゃおもしろくて、録画したヤツをもう5回は観た。
ブラマヨがゲストで、トークももちろんおもしろかったのだけれど、特におもしろかったのが、ブラマヨがどうもモテてるらしいという噂を逆手に取って、実際に熱狂的なブラマヨファンの美女を30人も呼び、嵐とガチでかっこいい対決をするという企画。
トータライザーで判定するんだけど、熱狂的なブラマヨファンなので、正直、嵐などアウトオブ眼中。ことごとく嵐はブラマヨに惨敗するのだが、これって実は逆転の発想で、今までにない斬新な笑いのパターンだと思った。
芸人とアイドルが絡むと、大概は芸人はアイドルの引き立て役となるのが基本中の基本であった。アイドルがかっこいい仕草なんかをして、それをフリにし、同じポーズを芸人が取ってオチにするパターンが王道であって、よくとんねるずなんかが得意とするアイドルいじりも、同じグループ内でこのパターンを踏襲する事が多かった(モー娘。だったら保田圭、ZONEだったらMIZUHO)。
ただ今回は、嵐という超国民的なアイドルにまったく興味がないブラマヨファンで固めたことにより、そのパターンを崩し、芸人の立場とアイドルの立場を逆転させて、笑いに転換するという荒技を試みた。ぼくの知る限りこんなことをしたバラエティは今までにない。
ここ10年くらいの話だが、芸能界における芸人のポジションが向上してるように思える。一昔前はホントに俳優やらアイドルが芸人をある程度見下していたような雰囲気があったのだが、今や芸人がドラマに出ても、成立してしまうし(しかも笑いを取らなくても)、映画監督をしたり、小説を執筆する人も増えて来ている。
イケメンな芸人も増えて来て、雑誌でグラビアをしたりもしてるが、そんな中、今回はイケメン芸人でなく、それをブラマヨでやったことがさらに衝撃的だった。櫻井くんが「っていうか、何だよ!このコーナーは!」って言ってたけど、あれは半分本音も入ってるだろう。「オレらこんなホントの芸人みたいな扱いされたことないよ!」っていう。
もし、これが成立すれば、芸人とアイドルが絡んだ時の笑いのパターンが一つ増えることになる。もちろん、グラビアアイドル対女芸人なんてことも絶対に成立するはずだ。「嵐にしやがれ」の今回のこのコーナーはこれからバラエティ番組のエポックマイクになるかもしれない。実際、斬新だった!とつぶやいている人も居た。ディレクターが誰だか分からないが、これからもこの番組は要チェックだ、あういぇ。