ブレードランナー特典映像

ブレードランナー ファイナル・カット』を再び鑑賞。まだ最終版と完全版は観てないが、とりあえず通常版を1回、ファイナル・カット版を1回、んで、ワークプリント版を2回観て、画質うんぬんの部分でファイナル・カット版を見直してみた。

今回は5.1のヘッドホンで観たのだけれど、やっぱり画質どころか音も1番ファイナル・カットが1番良い。特にそば屋のところなんかは雨の音、雑音、セリフなどが事細かに再現され、良い割合で音を振り分けてる。

特にごちゃごちゃとしてる街のシーンなんかは音と画質の良さが相まって感動し、そば屋とゾーラ追跡のあたりがファイナル・カットでは1番の観どころに感じてしまうくらいかっこいい。

音声解説を観だしたら、リドリー・スコットが『300』は未見だが、マンガをそのまま映画にしたという事であれは素晴しいと言ってた。ならば、早く観てやってくれ!

その後『ブレードランナー』特典映像ディスク鑑賞。目玉はその中に入ってる未公開シーン集。これは未公開シーン集というよりも、ワークプリント版を経て劇場版を作った際に抜け落ちたシーン集ですね。恐らくそうだと思う。確証無いけど。

それかワークプリントの前にあった説明シーンと劇場公開版を作った時に抜け落ちたシーン集かも試写して、評判が悪かったから、その後にナレーションやらハッピーエンドを付けるわけなんだけども、そのハッピーエンドの別バージョンも入ってたりするしね。

さて、この未公開シーン集はなんと40分以上もあり、まったく観た事ないシーンから、今まであったシークエンスの別カットなどもあって、驚く。もしこれらをうまく本編に繋いだら、本編は2時間を越える作品になっており、潔くバッサバサ切ったのは正解だったかもしれん。まず、2つで充分ですよの丼が魚2匹になってたり、新たなキャラが居たり、ナレーションでどういう状況なのか事細かく説明してたりして、まったく別な映画になる事必至。

ブレードランナー』っていうのは編集の段階であえて説明の場面をバッサリ切ったのがよくわかる。その事でシーンの繋がりを頭の中で想像したり、説明が無い分、矛盾とか謎が出て来るから、それが議論されたりするからね。

他にもデッカードはレプリなのか?という映像もあって、それもすごくおもしろかった。結局答えはよく分からんが、フランク・ダラボンなんかは『デッカードが人間じゃないと話が成立しなくなる』と言ってたし、やっぱり、それぞれ思い思いの設定や、意見があるからね、逆にいうとそうやって様々な解釈が出来るようになってる『ブレードランナー』という映画は素晴しいって事ですわな。リドリー・スコットデッカードがレプリと言ってますけど。

あと『ブレードランナー』の魅力を語るヤツもあって、それぞれの監督や関係者が語るのがよかったね。その中で映画評論家が「最初観た時は魅力がわからなかったが、今ではお気に入りだ」っていうのがあって、あれはすごく潔いと思った。うん、だって1回観ただけじゃわからないっていう映画山ほどあるもん。『2001年宇宙の旅』だってそうだもん。ぷぴぷぴ。