『名探偵コナン 戦慄の楽譜』と『うた魂』

10時45分より『名探偵コナン 戦慄の楽譜』戦慄と旋律がかかってるんかもしれんが、いやぁ、今回の『コナン』は良く出来てた。『コナン』をそこまで観てるわけではないけど、今までの『コナン』は最初の1時間で犯人を探し出し、後半40分くらいでスケールのデカイ展開になる。だから最初の1時間はある意味でTVシリーズと一緒なんだけど、今回の『戦慄の楽譜』はちゃんと映画になってるというか、映画にした意味がある構成になってて、2時間きっちり犯人逮捕まで時間を使い切って、バランスもすごくいい。

演出として驚いたのはトラックバック/アップの使い方だ。アニメは横に動かす事は出来るが、奥に奥に絵が入っていけないので、トラックバック/アップが基本的にはない。ただデジタルによって、それが出来るようになって、大友克洋のオムニバスアニメ『MEMORIES』の一編『大砲の街』でそれを実現させた。それ以降『イノセンス』や『千と千尋の神隠し』なんかでも出てくるようになったが、今回の『コナン』にも効果的に使われている。それだけでなくCGによる空撮もあって、映像的に魅せてくれる。360度パンも3回くらい出て来るが、オープニングのキメで出て来るのはカッコ良過ぎて卑怯な気も(笑)

ストラディヴァリウスを弾くシーンも、バイオリン自体を3DCGで作り、セルシェルターをかけたような絵が素晴しい。一見見落としがちなシーンだが、音楽が主題という事もあり、演奏シーンに力が入っている事が分かる。

それにしてもタイトルバックは最強だ。アメリカではタイトルバックだけデザインする人がいるが、
ホントに『コナン』のタイトルバックはいい。とにかく全部含めて今回も間違いなかった。
さすが『コナン』いい仕事してます。

その後『うた魂』鑑賞。ベタな展開。お決まりのクリシェ。なんかどっかで観た感じの物語だったが、素直に感動した。やっぱり合唱という、直球で歌の良さが伝わる題材をテーマにしてるから、音楽を愛するものならば、誰もが感動するに違いない。しかも合唱らしい曲じゃなくて、尾崎豊とか、モンゴル800とか、ゴスペラーズとか、選曲が見事だ。ゴリも素晴しかったし、薬師丸ひろ子もナイスなキャスティングだと思うが、

夏帆がさぁ…殺人的にかわいくね?いや、これマジで。マジで最高だっつーの!むしろ夏帆だけでいいわ!

てなわけで、かわいらしい夏帆を見るという意味で『うた魂』は良いです。あういぇ。