遅ればせながら『REC』鑑賞。
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2008/11/28
- メディア: DVD
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ゾンビ映画と書いたが、肉体が腐敗してるわけではなく、どーも、最近のゾンビ映画というのは死者が蘇って来るというのを無視してるようだ。噛まれて感染したら、はい、ゾンビーってな具合である。
そんなことはともかく映画はとても素晴らしかった。学生三人が森の中でギャーギャー言うだけの『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』も相当怖かったが(ぼくはね、ぼくは怖かったって話だから)、『REC』はそれ以上だった。
そもそも手持ちカメラの臨場感で、ホラー映画は怖過ぎる。カメラを持って振り回しただけで、パンしてしまうので、急にゾンビが映り込んだだけで、音楽もなく、「ぬおあああああ」と怖さを表現出来る。画面が多少暗くなってもストレスに感じないのもプラスに働いているし、急に死体がドスン!と落ちて来たり、顔面を木槌でつぶされたり、首を噛まれて血がびゅーびゅー出たりと、この設定の中で残虐描写もかなり頑張っている。
しかも、これだけのスモール設定なのに、プロットがなかなか綿密に出来ていて、どうすればこのアパートから脱出出来るのか?というのを、しっかり順序立てて、ゲームをプレイしてるかのように演出したのは見事としか言いようがない。あそこへ行くためには、まず、名前を調べて、そこから今度はカギをゲットして、カギをあそこで使って、ああ!でもゾンビがワラワラ湧いてきたし!という具合に飛び道具だけじゃなく、映画としておもしろかった。
たった75分だが、ぼくは大満足。確かに最後の取り憑かれた少女とか、なんでそんなウイルスを発明したんだとかわけわかんねーとこもあったが、それだったら『ブレア・ウィッチ』の方がわけわかんなかったからねぇ……ホラー映画好きやゾンビ映画好きには当然のごとくおすすめです。あういぇ。