「マンガの映画化」は単なる青春モノだったり「ゲームの映画化」は単なるアクションモノだったりする。しかし『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』は違う。マンガのハチャメチャさやゲームの面白さそのものを映画化したのだ。この楽しさは半端じゃないぞ！
ギッチョ（映画Webサイト「破壊屋」管理人）
輸入盤BDにてすでに5回以上観ていて、今年のベスト1がほぼ確定なエドガー・ライトの新作『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』
ゼルダの伝説、鉄拳、MARVEL VS. CAPCOM、ストリートファイター、ガッチャマン、フリクリ、NARUTO、カウボーイ・ビバップ、AKIRAなどなど、日本のゲームやアニメ／マンガなどの影響をダイレクトに受け、『キル・ビル』のごとくごちゃ混ぜにしたごきげんな映画。公開は決定していなかったが、見事に署名運動などを経て、全国公開が決定！そして、なんとこの『スコピル』が新潟にもやってくる！！
なんと新潟の公開は4月29日から！！いつもこの手の映画は公開がスルーになるか、二ヶ月ほど遅れるのだが、なんと今回は東京と同じ日からのスタート！なんてこった！まず基本的にコメディが入って来ない新潟でひとまずこれの公開に踏み切ったTジョイ万代新潟はエラい！エラすぎる！！よくやったぞ！
市内に4つもシネコンがある奇怪な政令指定都市:新潟だが、ハッキリ言えばコンテンツがつまらないというか、ハードは良いのにソフトはおもしろくない状態がずーっと続いていて、実際心の底から観たい映画が集まりにくくなっている。実際ぼくも今年は輸入BDでこっちに入って来ないであろう映画をかなり観た。
ところが、このTジョイは近年、コンテンツにこだわり続け、若者向けの映画から生粋の映画ファンを楽しませるためのプログラムも組まれていて、個人的に好感を持っていた。AKBの中継を入れたり、時代劇特集をやってみたり、リマスターの黒澤特集もそうだし、午前十時の映画祭なんかもある。
記憶に新しいところではあの『キック・アス』を元旦から公開し、二週間限定と銘打っておきながら、思った以上の客の入りにさらに二週間延長させたことでも有名だ。
というわけで、このTジョイの好意を無下にするわけにはいかない。世間は自粛ムードが漂い、数々の映画も公開延期になったが、『スコット・ピルグリム』だけは別！！絶対に新潟の映画ファンはTジョイに駆けつけるべし！絶対に支持したい！とにかく映画のおもしろさはオレが保証するぜ！あういぇ！
