くりごはんが嫌いな男が選ぶ上半期ベストムービー??

上半期ベストムービーと銘打っておきながら映画以外の映像作品や過去作をランクインさせたので年末に発表するランキングとは異なる変化球です。某所でネタ的に書いたのですが、こちらでもアップ。上半期ってことで遊ばせていただきました。恐らくなんの参考にもならないはずです。

1.ストレイテナー/2013.2.17 Live at 日本武道館 「21st CENTURY ROCK BAND
2.ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン
3.ホーリー・モーターズ
4.ジャンゴ 繋がれざる者
5.ザ・マスター
6.DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?(初日の初回上映)
7.混血児リカ(国内未ソフト化/US盤で鑑賞)
8.2001年宇宙の旅(午前十時の映画祭)
9.AIRドクター(世にも奇妙な物語'13のワンエピソード)
10.パシフィック・リムの予告編


1.はベスト盤についてきた特典映像で3時間以上あり、ホントになんとなく見始めたのだが、どんどん引き込まれて最後まで一気に観た。そのあとも印象の残った曲を中心に今の今まで結構見返している。まずファンである/ない以前にひとつのショーとして一秒たりとも飽きさせないし見事。スリーピースなのにスケール感のある曲をやってた印象で、もっと“BOUNDER ADVENTURE”みたいな曲を作り続ければいいのになぁ、少し見限ってたところもあったのだが、デビュー10周年にして、ぼくの知らないうちに彼らはとてつもない高みに到達していたのだった。昔ライブも実際見たことがあって、そのときはMCもほとんど入らず、アンコールもないというストイックさだったが、今回はMCもうまくなってて、楽曲の壮大さの箸休めとしてもよかった。そもそもアンコールで披露された五曲がとにかく素晴らしい。これきっかけでCDを大量に借りてきて聴いたんだけど、“SAD AND BEAUTIFUL WORLD”や“LEAP IN THE DARK”など、このライブほどの感動はなかった。もし、ストレイテナーのCD全部持ってるからベストはなぁ……と躊躇している人はこのライブDVDが入ったヤツをおすすめする。

2.と『シュガーマン』は結構話が似ていたが、ぼくは圧倒的にこっちを推す。

3.4.5.は年間ベストにも食い込んでくるはずなのでここでは割愛。

6.は初日の初回上映限定での評価。映画の日に公開されたこともあって1000円で得られる体験としてのコストパフォーマンスは異常。劇中で発表される板野友美卒業。さらにそのあとの舞台挨拶中継。峯岸坊主騒動に秋元康密着ドキュメンタリー番組も合わせ、賛否両論含めてヤサイニンニクマシマシって感じ。すべてを引っくるめてのこの位置。

7.は国内でソフト化がされてなかった中平康監督の幻の傑作。かつて日本映画がよかったときの極北を見たというか、とにかくすごかった。今後もソフト化は不可能だと思われる。

8.は『午前十時の映画祭』での鑑賞。映画館で観れたことの感動もさることながら、偉大な映画であるということを再認識させられた。『ファンタジア』みたいなもんで音響が効果的なのはクラシックがかかるときとやたらと効果音が誇張されるときだけでやっぱり特殊なSFであることがわかった。やたらと静かな映画なんだけども、やっぱり大好きだー!

9.は『世にも奇妙な物語』のワンエピソードだが、ものすんごくおもしろかった。飛行機に乗っていたら急病になった人がいて、客室乗務員が「誰かこのなかにお医者様はいませんか?」と訪ねたところ、一人の男が手を挙げる。しかし、その男は医者を目指し猛勉強して医師免許の試験に落ちただけの医大生だった……というあらすじのシチュエーションコメディ。彼は同じシチュエーションの海外ドラマをたまたま見て、その状況に憧れて脱サラし、猛勉強して医大に入ったものの、医者になれず、借金だけがかさみ首が回らなくなって、死んだときの保険金で返そうと、死に場所を探して飛行機に乗ったら、その状況になり、夢が叶うと思わず手をあげた……ここから予想もしなかった方向に話が転がっていく。これだけおもしろい脚本渡されたら役者としてやりがいあるだろーなー。

10.はあまりにすごすぎて出来るかぎりもう観たくない。期待させすぎだろ……