新潟ラーメン備忘録 その3

何故か分からないが、半年に一回ペースで更新していることに気付いた新潟ラーメン備忘録です。今回で三回目となります。今まで行ってるラーメン屋を全部紹介してるわけではないんですよね。一回やってみたいですな。写真はいろんなサイトやブログから失敬しました。すいません。


支那そば屋(しなそばや)

五泉にあるラーメン屋で市内から車で一時間近くかかります。ですが、最初に食べに行った時からとてつもない衝撃を受けて、それ以来、7〜8回は行ってると思います。鶏塩、だし醤油、醤油ラーメン、味噌らーめん、チャーシューめんと食べましたが、どれ食べてもハズれがなく、すべての味のクオリティは高いです。なので、このメニューがおすすめ!というのはなく、この店に行けば間違いない!という感じで、万人におすすめ出来るので、人とよく行きます。こないだ行方不明騒動を起こした栃木の某ブロガーもここに連れて行きました。非常に澄み切ったスープで、だし醤油を謳ってるわりにそこまで和風和風してるわけではなく、細いちぢれ麺を使っていたりとやはり中華そばの域に留まっています。それでありながら大きく柔らかいチャーシューなど、独自性があり、これほどまでに「繊細」という言葉が似合うラーメンもそうないでしょう。チャーシューからスープまで鶏にこだわった鶏塩が個人的には好きです。欠点は明らかに量が少ないことですね。普通盛りだときっと満足しないはずなので、大盛りを注文することをおすすめします。



滋魂(じこん)

燕にある有名店「酒麺亭 潤」で働いていた人が、新潟市内でも燕三条系のラーメンを食べられるようにとオープンしてお店で、まさにそのコンセプト通りのラーメン。にぼしの効いたスープにがっつし背脂、太麺、玉ねぎ、岩のりという王道中の王道。実は燕三条系のラーメンは好きな部類でそこそこ食べに行くんだけど、毎度毎度、背脂にスープが追いついてない感じがして、もうワンパンチ欲しいなと思ってしまう。恐らく化学調味料を一切入れてない故の自然な味わいなのだろうが、鋭角の効いた味で背脂を突き刺すくらいのインパクトが欲しいかなと。まぁ、それは個人的な好みの問題なので、しょうがないかと思ったら、実は本丸である「潤」のラーメンもまったく同じ味だったという。その後、「潤」はその欠点を打破した画期的な「松玉堂」というラーメン屋を構えるのだが、またそれは別の話。



ラーメン猪屋(いのや)

カウンターしかない狭いお店だが、大変おいしかった。傑作と言って差し支えない。超濃厚なとんこつラーメンでありながらも臭みやエグみなど全て取り除いたかのようなまろやかさ。似た系統で言えば「博多一風堂」が思いつくだろうが、こちらの方に軍配があがるほど衝撃を受けた。マー油が入った黒とんこつらーめんを喰らったが、マー油と一枚一枚バーナーであぶって入れるチャーシューのダブルの香ばしさがまるでレモンピールかのごとく、超濃厚なスープに圧倒的な風味をもたらす。替え玉も最初から大盛りにすることも可能。まだ一回しか行ってないので、また行って別なメニューを食べてみたい。



俺たちのらー麺屋 ちょび吉(おれたちのらーめんやちょびきち)

ぼくが敬愛する「なおじ」の店主が独立して作ったラーメン屋。ショウガをつけ込んだ醤油にショウガの粉末、さらにショウガの香りを移した油にショウガを大量に入れたトンコツスープとまさにショウガづくしのラーメン。新潟にはショウガをスープに入れた「長岡ラーメン」なる種類があるが、それをこってりとしたとんこつラーメンでやってみたということだろう。これは今までになく画期的だなと思ったのだが、食べてみると言うほどスープにパンチがなく、全体のバランスを考えるあまり、意外と普通なラーメンに仕上がってしまっていたのが残念。ただ、あっさりとしたとんこつ中華そばと考えれば、値段も考えるとコストパフォーマンスはわりかし高めかと。うまいけど、もう一回行ってまで食いたい!という感じではなかった。スープにコストをかけすぎたのか具材も惹かれなかったし。

この半年で新規8件行ったので、もう4件は次回に。あういぇ。