福島に行ってきた

美味しんぼの表現問題で話題になってますが、先週の土曜日福島に行ってきました。

ぼくが死ぬまでにやってみたいことのひとつに「ビール工場見学」というのがありまして*1、そこで出来立ての、いわゆる本物の生ビールを飲むというのが夢だったんですが、それをかなえるべく友人と車で向かいました。ちなみに友人は増税前に車を買って遠出したいという願望があり、酒が飲めないヤツなのでちょうどいいわけです。決して無理矢理連れていったわけではありません。プレイリストに90曲詰め込んでレッツラゴー。

昼ちょい過ぎくらいに着いて、まずは「金丸本店」にて鶏塩らーめんをいただく。

いまどき珍しく出前をやってるようで、おかもちを持った兄ちゃんがせわしなく出入りしていた。地元のローカル番組にたんぽぽの白鳥が出ていて新鮮だった。ASKA逮捕をここで知った。

大盛りにしたら二玉くらい入ってるんじゃないか?というボリューム。鶏油の力は絶大で鶏と野菜の甘みだけで出来たようなスープは一滴残らず飲み干したくなる味。実際飲み干した。麺もシコシコ、チャーシューも香ばしくかなりレベルの高いラーメンだった。

そこから車で10分のアサヒビール工場へ。

たしか広さ東京ドーム7個分とか言ってたかな?ムチャクチャデカくてまずそれに驚いた。正直工場案内はどうでもよくて、お目当ては出来たての生ビールの試飲。

いやぁ、驚いたね。何の雑味もない。すーっと入っていく生ビール。新鮮とはこういうことをいうのか。

案内してくれたおねえさんが「家でおいしく飲める注ぎ方」を缶ビールで実践して、それをもらって飲んだんだけど、比べるとその違いは歴然。もはや別物。

個人的にはエクストラコールドの黒ビールが気に入った。あまり店では置いてないそうである。黒ビール特有のクセはまったくなかった。

14時半過ぎにビール工場をあとにして、そこから車で一時間。今度はあぶくま洞という鍾乳洞へ。

天然記念物に指定されていて、その鍾乳洞に入ることが出来る。入場料は1200円で、なんだよーこれならレイトショーの映画観れるじゃんかーと入るまえはブーブー文句いってたんだけど、いやー感動したがな!!!これは大人になってからじゃないとわからん感動でしょう。子供のころいっても興奮するだろうけど、ここまで深く感動するなんてことはないかなー。

プラス200円でさらにけわしいコースにいくことができるんだけど、それが16時までだったらしく、入場したときは15:50でもう無理かなーと思ったらギリギリ間に合った。時間ギリギリだったのでそのコースを閉めなければならず受付のおっちゃんがガイドみたいにしてついてきて見所を説明してくれた。逆にありがたかった。

そこから郡山へ移動し、食べログでも高い得点を叩き出している焼きカツのお店「仁亭(じんてい)」へ。

1600円もするがそれなりのボリュームでドレッシングから何から全部手作り。みそ汁もダシの香りがハンパなく。カツの味は申し分なし。ソースもこんなにうまいの喰ったことないくらいだ。お店の人も謙虚ですごく申し訳なさそうに接客して好感持てたし、何よりも雰囲気が良い。

しかし、このお店、店の狭さや出てくる料理のスピードの遅さ、さらには客が喰ったあともダラダラと過ごすために店に着いてから物が出てくるまで2時間弱……これはどう考えてもいただけない。どれだけ美味しくて、どれだけ雰囲気がよくてもぼくの中でこの一点で超絶に減点される。これだけは譲れない。恐らくもう行くことはないだろう。一緒にいった友人はそのお店が好きでこれで三回目だというが、次に行こうと言われたらどうやって断ればいいのか……

この焼きカツのお店のせいで帰りは0時前に。もっと早ければ帰りに銭湯でも寄ったのだが体力的に無理だった。それでも楽しい旅だったのでまた行きたいと思う。しかし次に攻めるのはウイスキーの蒸留所がある仙台だー!

*1:もうひとつがビートルズの全作をLPで聴くこと