GReeeeNの『愛唄』をですね、今、一生懸命聞いてました。再生回数は11回です*1何故聞いてるのかと言われると、「うわー若いっすねぇ」なんて、不純な動機などさらさらなく、あのハイトーンに挑戦してみたいからで、無理矢理聞いてて、やっとCメロのラップっぽいところまで覚える事が出来ました。わーい。
んで、結構聞いて、また1つ想う事があったんだけど、この歌の出だしで
「「ねぇ、大好きな君へ」笑わないで聞いてくれ「愛してる」だなんてクサいけどね だけどこの言葉以外伝える事ができない」
って言うじゃないっすか。でもね。歌の最後で「ただアリガトウじゃ伝えきれない」って歌ってるんですよ。「愛してる」以外は愛を伝えられないのに、なんで「ありがとう」じゃ伝えきれないんだ?どういう事だよ!?
もうこの時点で歌詞に整合性が無いというか、まぁしょうがないんだけどね、もう音楽を携帯でダウンロードする時代だから、歌詞に整合性なんていらねぇんだよ。1つのフレーズで1つの事を言い切るっていう事じゃないと、今の歌って受け入れられないんだよな。聴いてる側から、前のフレーズなんて忘れてるだろうし、歌詞全体の事を考えるんじゃなくて、とりあえず一小節を埋めて、んで、あとの事はあとで考えようみたいな?例えばスピッツとかアジカンみたいに言葉のコラージュだったらいいわけ。単語単語、1つ1つのフレーズが感情なり、情景なりを描いて、んで、それが、全体で1つの意味になるっていう方が本当はね、いいと思うんだよね。そこに比喩なりメタファーなりを入れればさ、でも『愛唄』にはそれがまったく無いでしょう。もうはっきりと「「泣き」「笑い」「悲しみ」「喜び」を共に分かち合い生きて行こう!」って言い切っちゃってる。いえば『愛唄』は、この一言だけでいいわけだ。っていうか、これもしかして、歌詞全員で書いてるのか?だとすると、それぞれの感情がただごっちゃになってるだけで、冒頭で言った事と、最後に言った事は、別々なヤツが書いててってややこしい事になるなぁ。それぞれが勝手に分担して書いて、それを当てはめていくだけっていう作り方なんだろう。アーティストというか表現者じゃないな。ここまでくるとGReeeeNはJポップの商人ですよ。逆にすごいね。
いや、待て、違う、そうじゃない。
早合点した。そう言えば人間ってのは矛盾だらけの生き物じゃないか!身近な人が死ねば悲しいのに、その辺にいる横柄なババアは死んでも悲しまないし、純粋でありたい一方でセックスするし、正義と悪は常に表裏一体だ!つまりGReeeeNは人間の中にある矛盾を『愛唄』の中で表現しようとしたんだ!しかもそれを“アイシテル”と“ありがとう”という身近な言葉を使って!、、、、、、、、って、んなわけないか。
ただ、私は『愛唄』をこれからも聞きますよ。なぜならカラオケで歌いたいからです。ただそれだけです。いえーい。

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*1:ASIAN KUNG-FU GENERATIONの『藤沢ルーザー』はもう62回になってる