働くってやっぱりクソつまんないし、やりたくないよな。

働きマン(1) (モーニング KC)

働きマン(1) (モーニング KC)

24日昼
安野モヨコの『働きマン』を読む。雑誌社で働く女を主人公にしたマンガだが、さすが安野モヨコ。抜群におもしろい。何がおもしろいって、その職業に就いたらどんなに大変な目に遭うのかというのをちゃんと書いているからだ。仕事とはかなり辛い。自分のしたい仕事なんて限られてるだろうし、音楽が好きだからと言ってCDショップに勤めたところで、やる事は音楽に関係した事ではないんだろう。『働きマン』は雑誌社で働く苦労を描きながらも最終的に「人が働くってどういう事なのよ?」という部分まで踏み込んでる。もちろん苦労だけはなく、働く事の喜びや生き甲斐もささやかながら出て来て気持ちがいい(実際、仕事してて、生き甲斐だわぁ!って感じる瞬間など、1ミリくらいしかないから、その辺もリアルだったり)まだ三巻までしか読んでないが、早く四巻も買おうと思ったくらいおもしろかった。やっぱりうまいんだよなぁ。

24日夜
仕事。

25日朝
ビデオで『ミラーズ・クロッシング』鑑賞。

ハメットを読んでから観たかったので、久しぶりに観た。今見直すとコーエン兄弟のバイオレンス描写はすごい。マシンガンで蜂の巣になったり、頭を撃ち抜いて脳みそがドバーンと出て来たり、ゆーっくり血溜まりが出来たり、容赦無い。いや、というか、ギャングの抗争を映像化するのに、バイオレンスに手を抜いてたら話にならないではないか。それでいいのだよ、うん。カメラワークもおもしろくて、『ブラッドシンプル』と『赤ちゃん泥棒』の中間のようなケレン味とスタイリッシュさの同居がとにかく素晴らしいなぁ。

ガブリエル・バーンジョン・タトゥーロ、ジョン・ポリト、マーシャ・ゲイ・ハーデンと役者の演技も完璧だ。やっぱりコーエン兄弟の映画に外れなし、『バーン・アフター・リーディング』も楽しみである。

25日昼
いしかわじゅんの『漫画ノート』を読み始めた。

漫画ノート

漫画ノート

400ページ以上の漫画評論本。だが、文章が軽妙かつ鋭いので、全然重苦しくない。やはり何かを評するというのは小難しい文章ではなく、分かりやすい文体で書いていただけると、ぼくみたいなボンクラ野郎にはありがたい、

あと、岸川先生の新刊『半ズボン戦争』を楽天ブックスで購入。なんかタイトルとは裏腹に重い話のようだが、岸川先生のリズミカルな文体でどう料理されているのかファンとして楽しみだ。あういぇ。

半ズボン戦争

半ズボン戦争