21世紀のブレイクダウン
29日夜
仕事終わりでやすし@とつるつるでラーメン屋に行く。北陽の伊藤ちゃんが最強だという事を力説した。
帰って、グリーン・デイが出演したMステ鑑賞。ちゃんと生音でやってた。そりゃそうだろうなぁ。海外のTV映像とか観てもだいたい生演奏だもんなぁ。
30日朝
グリーン・デイの新譜『21世紀のブレイクダウン』を聴く。ストーンズ、ザ・フー、クイーンからザ・クラッシュ、ジョン・レノン、ニルヴァーナまで内包したロックの歴史を生き直す超傑作。
ぼくは実はグリーン・デイにはそこまで思い入れなくて、好きな曲も多いけど、ぶっちゃけ『ドゥーキー』以外はどうでもよかった。けど『ウォーニング』でパワーポップバンドに生まれ変わって、アメリカンロックの歴史に刻まれる名盤『アメリカン・イディオット』にやられた。ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』と同じく、『アメリカン・イディオット』が微妙という人はいないだろう。
『アメリカン・イディオット』と同じ方法論で作られた『21世紀のブレイクダウン』だが、パンクプログレという楽曲は封印し、純粋にロック史と病める現代アメリカを見つめるロックンロールなアルバムに仕上がった。エッジの聞いたサウンドだなぁと思ったら、プロデューサーはなんとあのブッチ・ヴィグ。なるほど。
ローハイドな『Killer Queen』という感じの『Viva La Gloria? (Little Girl)』と町山さんがhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20090515で指摘している通り、Elvis Costelloチックな『The Static Age』それからザ・フーの『The Kids Are Alright』をパスティーシュした『See The Light』がお気に入りだ。そもそもザ・フーの『The Kids Are Alright』は昨今のパワーポップを予言した曲と書いてた人が居て、ちょっと分かる気がした。
それにしても、『Restless Heart Syndrome』がまたしてもオアシスの『Wonderwall』に似てて、『アメリカン・イディオット』と同じ様な騒ぎになるかもしれない。
それにしても反骨精神みなぎる『Know Your Enemy』はストーンズサウンドを参考にしていてかっこいい。
やっぱりさぁ、ロックっていうのは常に体制と戦って、間違ってるけどまかり通ってる事にNOとハッキリ言うためのもんだよな!!まったく、何が「辛いとき辛いと言えたらいいのにな」だよ!ファック!あういぇ。