孤高のシンガーソングライター清水ミチコ

なんかマッキーの作った曲に松本零士のフレーズが入ったとか入ってないとかでもめてるらしいが、しかしなんで松本零士ほどの大物がそんな事で訴えてるのだろう。だいたい歌の世界でパクりは日常茶飯事(にちじょうちゃめしごととお読み下さい)なわけで、ユーミン松本素生峯田和伸の事を訴えないし、aikoYUKI安倍なつみの事を訴えてないよね。そもそもそういう人達ってさ、なんかそういう事で訴えないのがカッコいいみたいなところありますよね。だからさ、松本零士もこういう事で訴えて欲しくはなかった。もちろん本人にとってはすごく大事な言葉だとしても。松本零士本人が言い出さなかったら、絶対に気づかなかったわけだし、パクってるっていう意識があったら、やっぱり意識的にパクったって言うもん、だから偶然だよ偶然。ちなみに私マッキー好きなんですよ、覚醒剤で捕まった後のアルバムなんて、すげぇいいよ、『濡れひよこ』っていう曲がね、私のテーマソングなんです、オレはこの歌の主人公みたいなヤツなんですよ(笑)

清水ミチコの『歌のアルバム』を聞く、これが傑作だった。

歌のアルバム

歌のアルバム

前々から書いてるけども、私、清水ミチコ好きなんです、顔マネの本も買ってるくらいで(笑)話を戻すと、ただのモノマネを詰めたアルバムだと侮るなかれ、そのモノマネを芸術レベルにまで高めた傑作である。声どころか歌唱法自体をものにしてしまっていて、〜風という曲が本人に歌わせても問題無いレベルになっている。特に矢野顕子のモノマネが完璧で、笑えない、なんだけど、小ネタを入れる事で笑いにしている。矢野顕子ってカバー曲をぐちゃぐちゃに壊すじゃないですか、そのぐちゃぐちゃに壊す感じを見事に再現していた。いや、この曲は矢野顕子自体もカバーしてるのかな?一応はっぴいえんどの『相合傘』だったんですよね、1は山口百恵の新曲風、お気に入りの2曲目は森山良子のパロディで『この凄い血筋いっぱい』オールナイトニッポンでのユーミンのマネまで飛び出した3、4曲目、5曲目の『野球中継』は最高!野球のルールを知らない人がそれっぽい言葉を使って、野球中継するというネタだが、これがやばすぎ!九九をフレンチで歌ったり、桃井かおりが飛び出したり、とにかく楽しすぎるアルバムだったの!

作詞作曲もやるしピアノ演奏もしてるから、孤高のシンガーソングライターだな清水ミチコは。

続いてHISの『日本の人』を聞く。

日本の人

日本の人

音楽ファンならば知らない人は居ないだろう、当時かなり話題になったと思うし、

HISは細野晴臣忌野清志郎坂本冬美からなる異色ユニット。細野がプロデュースした絶妙なアコースティックサウンドにイマーノと坂本冬美のボーカルが冴え渡る。印象は“たま”に近いかな、あのアコースティックな感じが一番近いかも、フォークからロックに転身したイマーノ、ウエストコーストからチャンキー、そしてテクノを作り出してきた細野、彼らが組むとどうなるんだろうと思ったが、これがホントのホントにアコースティックなサウンドだったのでビックリだ。これに演歌畑の坂本冬美ですからね、ホントにすごいサウンドですよ、しかもジミヘンやビートルズのカバーまで入ってますからね、これはいいアルバムだなぁ、シングルにもなった『夜空の誓い』はかなり良い曲だ。