陳謝

昨日の記事にて、「人の命は虫けら以下」とか「命はけっして尊くない」と書いたところ、はてなダイアリーやらミクシィ、メールにてちょこっと反響がありました。大方、「命は尊いぞ!」とか「命は虫けら以下という考え方はよくないと思います」という事でしたが、これはぼくが書き間違っていました。

「人の死は虫けら以下のように描かれるべき」と「死は尊くない」という意味合いがあって、単にぼくの書き間違いです。お詫びして訂正いたします。以前「死は尊いのか?」というような記事も書きましたが、まぁ、そういう事です。命は尊いけども、死は尊くないと思うのがぼくの考えです。命はすごく尊いです。なんつっても、一人一人に命があるからこそ、ぼくはこうやってブログのコメントなどで繋がってられるし、友人達とお酒も飲めるし、セックスも出来ます。その代わり、命があるせいで腹立つ事もあるし、殺意が芽生える事もありますが、それは楽しい事の代償だと思ってるので、仕方ないです。

ぼくは小説やマンガ、テレビドラマ、映画などで、人が死ぬところを過剰に描くようなモノが苦手です。だから『七人の侍』『アラビアのロレンス』『東京物語』『浮雲』『女と男のいる舗道』『トゥモロー・ワールド』『プライベート・ライアン』のような映画が大好きです。他にもたくさんありますが、これらの映画は主要の人物があっさりと虫けらのように死んで行きます。決して映画が死で立ち止まりません。

特に『七人の侍』に関してはすごい、3時間半あるなかで、ドラマもアクションもラブストーリーも差別も格差も「大地に地を張って踏ん張ってる人の方が武器を振り回してる人よりも偉い」とかいう事まで描いておきながら、出て来る侍達は虫けらのようにバッタバッタと死んで行きます。

アラビアのロレンス』は実際の死に方と同じにしても、唐突であっさりしているし、『女と男のいる舗道』では、夢を見続けた女が娼婦にまで成り下がり、あげくの果てには、ポン引きの間で売るだの売らないだの言われ、バスンと撃たれて無惨に死にます。しかもロングショットの長回しで、すげい。

つまり、人間には死というのは必ず訪れるもんであり、それには上も下もないわけです。どんなに偉いヤツでも悪人でも死にます。もしかしたら道端に落ちてる100万円よりも死は簡単に見つけられるかもしれません。人はあっさり死にます、あっさり死ぬからこそ儚いし、だからこそ、生きていた事が美しいと思うわけです。

まぁ、そういう事ような事が20文字そこそこで伝わるはずもなく、さらに書き方まで間違ってるわけで、ホントに不愉快な思いをさせてしまい申し訳ございませんでした。

自責の念をこめて、これから麻美ゆまのDVDでオナニーしたいと思います。