女性が“ガールズトーク”を好む理由

今日めざましテレビのココ調というコーナーでいまどきの男子は総じて人と話すのが苦手だということを知った。

同コーナーでは、最近本屋に「人とうまくコミニュケーションをとる方法」的な本が増えていると指摘。以前は棚が一、二列程度だったのだが、ここ数年ではワンコーナーが設けられるようになり、東京のとある本屋においてその数は177冊だという。

さらに街行く男子にアンケートをとったところ、なんと77%もの人が「人と話すのが苦手」と回答していた。そのコーナーでは男子と記述していたのでここでもそう書くが、実際アンケートに答えたのは40歳の会社員など、年齢や職種はかなりバラバラ。ちょっと前に草食男子うんぬんが話題になったが、もはやそんなことを通り越してると言える。


なんのテレビだったか忘れたが、以前なんかの企画で男性と女性に別れて、初対面同士をいきなり相部屋に放り込んだところ、女性だけの部屋はものの数分で会話が弾んでいたが、男性の方は30分経っても全員が手持ち無沙汰にしていたという映像を見たことがあった。ということは根本的に男性は話しすることそのものが女性に比べて好きというわけではないのかもしれない。


女性が男性に比べて話をすることが好きだということは分かった。ただ、男女間であれば、会話として成立しているものが、不思議なことに女子同士になった途端、しょーもなさがスパークすることがある。いわゆるガールズトークと呼ばれるヤツだ。グータンヌーボなんかは最たるもんで、男からすればあの番組の中身の無さは特筆に値するが、あれが人気があるってんだから男女間にはいまだに大きな隔たりがあるということなのだろう。

以前とある女の子とお付き合いしていたとき、その子とは話が合うなぁと思っていたのだが、その彼女が友達同士で会話してるのを見て、その会話の中身のなさにあぜんとしたことがあった。「そうか、男女というのは基本的に話してる内容がまるで違うのか!」とショックを受けたものである。ただ、基本的に女性というのは、男性に対して会話をする際、ものすごく気を使ってるのかもしれない。男性は「人と話すのが苦手」なのではなく「ただ会話をするだけ」に満足出来ずに、会話がうまく転がっていかないと会話とみなさない傾向があり、それが出来ない人は「会話が苦手」という認識になるのだ。一方女性は「ただ会話をするだけ」に満足するのだと思う。

確かに洋服の話なんてしようもんならつまんない顔をされ、気軽に「だから男ってのはさぁ」なんて男性観を言おうもんなら「こいつは何様だ」と思われ、下ネタなんていきなり言おうもんなら、「そういう女なのか」と見られてしまう。

ブログもそうだ。日常を淡々と綴ったものでも、男性が書いたものは文字数が少なくても意外としっかりしてるのに対し、女性が書いたものは「今日は○○って映画を観たよぉ。すっごく泣けたぁ」といったしょーもないことを絵文字で飾ってることが多かったりする。

この差は先ほど書いたココ調において顕著に表れる。初対面同士の男女に5分間会話してもらうという実験をしたところ、男性は「うまく会話出来なかった」という回答が多かったのに対し、女性は「うまく会話が出来たと思う」と回答したのが多かった。もちろん会話の中身はホントにどうでもいい話だったのだが、男性は「話すことが苦手であるが、ただ話してるだけじゃ満足出来ない」という風に考え、女性は「話の内容うんぬんではなく、話せるだけで満足」という風に考えるのではないか。

もしかしたら女の人がガールズトークに夢中になるのは、男の人と会話した時に感じる鬱屈したものを解消する場なのかもしれない。そして、女の人というのは、男が思ってるよりも、とりとめのない会話を楽しんでいるものなのだ。


ま、つまり男の方が理屈っぽいガキで、女性の方が気を使えて大人だってことですよ。にゃーにゃー。


【注】あくまでこれはぼくの経験に基づくもので、世の中の女性が全員そうだとは思ってません。あういぇ。