ちょwwwwwwww

「ちょwwwおまwwww」など、文末に「w」を入れる。そうすると、それは笑ってる事を意味するが、ぼくはこの書き方に非常に抵抗がある。

別に「嫌い」だとか、そういう「書き方をするなんて気持ちが悪い」とか言ってるわけではなくて、ぼくはどちらかというと古いタイプの人間なので、どうも受け入れられない節があるという事だ。恥ずかしいというか、キャラじゃないというか。ギャグにも出来ないというか――――etc

なぜ抵抗があるかというと、ぼくの中で、その文章が笑ってる雰囲気を出すのは「w」ではなく、「(笑)」だと相場が決まってるからで、どうも、近年流行だした「w」は「(笑)」の伝統を壊してるように感じてしまう。ぼくはゴダールが好きで、ヌーベルバーグは大歓迎なわけだが、今なら、スタジオにこもって、「映画とはこうやって撮るべきだ!」とヌーベルバーグに反対していたジジイどもの気持ちがちょっと分かる気がした。

だからってぼくはインターネットスラングに抵抗感があるわけではなくて、「〜だお」とか「わろた」とか「こてーり」とか「乙」などは普通に使えるし、抵抗は無い。むしろ、自分が響き的におもしろいなぁと思うものは普段から言ってるくらいだ。あ、ごめん「乙」は使った事ないや。ただ、元々当たり前に使われてたものが古いとされて、別な表現になるのに違和感を感じる。死語ともちょっと違う。

まぁ、それでも文末に『(笑)』を付けるよりも、『w』の方がデザイン的には気持ちが良いのは確かだ。だからこそみんなこぞって使ってるんだと思うが――――ちなみにぼくの日記やブログには「w」は一切登場しない。多分これからも登場する事はないと思う。最近では(笑)を付けるのもあんまし良くないなぁと思ってるくらいだから。あと(爆)とかも。

んで、この抵抗感は何に似てるのか?と考えたら、「スパゲッティ」を「パスタ」と言い出したあの感じに近い。

基本的にぼくはパンツでなくズボンであり、パスタではなくスパゲッティであり、セレブでなく金持ちであり(そもそもセレブはセレブリティの略で有名人という意味なのだ)、スイーツではなく甘いもんなので、下手に流れに沿って名称を変えるのには抵抗があるのだ。昔、古畑任三郎スペシャルで、オーバーオールとサロペットジーンズが同じ物である事を知らなかった犯人が、そこを古畑に責められて、堪忍したなんてシーンがあったが、ドラマの脚本にまでそれが取り込まれる世の中になってきてるんだなぁと当時思った。

つーか、特にファッション関係でそういうの多くないか?今はジャケットって言ってみたり、デニムって言ってみたり、ロールアップって言ってみたり――――あとは、なんだ、コスメ??なんだそれ!これだからファッションの事は大嫌いなんだ!オシャレ気取りやがって!!かぶれやがって!!「あ、今は、そういう言い方は誰もしませんよ」って上から言ってんじゃねぇぞ!!ファック!!腹かっ捌いて、内蔵引きずり出してやる!

てなわけで、最後にグレイプバインの『その未来』の歌詞を引用させてもらう事にする。

「だって誰もが言うみたいな言葉に乗り切れないだけ」

KYだってもう誰も使ってないしな!マザファカ!あういぇ。

d e racin e

d e racin e