
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1981/08/10
- メディア: コミック
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私の好きな手塚マンガは『どろろ』『紙の砦』『ルードウィヒ・B』『奇子』なんだけど、妹も『ルードウィヒ・B』と『奇子』が好きと言ってた。「『三つ目がとおる』とかは読み返そうと思わないけど、『奇子』は読み返したくなる」らしい。
20日昼
古本市場で『おぼっちゃまくん』の8巻を買って帰り、しりあがり寿の『方船』と『ジャカランダ』を読む。

- 作者: しりあがり寿
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2000/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: しりあがり寿
- 出版社/メーカー: 青林工芸舎
- 発売日: 2005/06
- メディア: コミック
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『方船』はある日全国に大雨が降る。最初は雨が止まないねぇとのんきに過ごしていた人達も、あまりに雨が降り止まないので、次第に焦り始める。雨は勢いを増す事もなく、静かに静かに降り続き、やがて、東京を飲み込んで行く。人間ドラマも無ければ、物語に起伏も無い。ひたすら雨が降り続け、そして世界が終わって行く状況を淡々と描き続ける。
『方船』は静かに静かに雨が降る。そして、ゆっくりゆっくり人々が狂って行き、ゆっくりゆっくり死んで行く。『方舟』にはそれしかない。それだけである。黒沢清の『カリスマ』や『回路』『叫』に似た世界の終わりだが、マンガならではのスケール感で東京が沈んで行く。
そして姉妹編と言うべき『ジャガランダ』は真逆で、ある日、地面から葉っぱのようなものが生えてる事に近所の人が気づき、それをTVが取材したり、見物人が訪れたりすると、その植物が猛スピードで成長していき、東京中に根っこを張り巡らせる。根っこはガス管を喰い破り、さらにタバコの火が原因となり、大爆発、東京が火の海になるというマンガだ。
『ジャガランダ』には人々の阿鼻叫喚と東京が破壊されて行く描写しかない。あとがきで書いてあるように、東京が大火事になって破壊されていくシチュエーションだけが延々に続き、それがなんと300ページにも渡って描かれて行く。
私は「○○だけしかない」という作品が好きだ。例えば、去年だったら、怪獣が暴れ回る描写しかない『クローバーフィールド』とか、人がぶっ殺される描写しかない『ランボー 最後の戦場』など、いろんな要素がまんべんなく入ってるのも好きだが、何一つが特出している作品も好きだ。
そして、世界が破壊されて行く描写が多い作品も好きである。この世の終わりというか、阿鼻叫喚、地獄が展開されていく作品もとにかく好き。『クローバーフィールド』もそれだけしかないから好きだし、世間的に評判が悪い『スチームボーイ』もクライマックスでこれでもか!と破壊するから好きだ。というか『AKIRA』も『童夢』も脚本を担当した『メトロポリス』も破壊が目立つという話も。映画は観てないが、望月峯太郎の『ドラゴンヘッド』の冒頭、映画だと『マッドマックス2』や『WALL・E』の冒頭なんかもディストピアな世界が出てくるから好き。
そういう破壊描写というか、ディストピアな世界が死ぬほど好きな私にとって、それしかない『方舟』と『ジャカランダ』は傑作と思う。映画化出来るような題材だと思うが、もし映像化したら、かなり実験的な映画になるんだろうなぁ。
20日夜
仕事中に妹からユニクロにレトロゲームのTシャツが売ってたんで、買い込んで来たというメールが来る。魔界村もあったらしいのだが、全部売れたとかで、店頭にはない。。。。魔界村のTシャツが欲しいよぉ。
帰って、二着も妹からプレゼントされた。ディグダグとボンバーマンのTシャツ。ドット絵がナイス。
21日朝
10時にイオンのユニクロに行くが、ほとんど売り切れたようだ。売ってる事知らなかったなぁ。
22日昼
ヒラシタの家に行く。『カンフーパンダ』のブルーレイを買ってた。うらやましい。あういぇ。