Blues drive monster
眼鏡に張り付いてるように どこを見ても
代り栄えしないこの景色 今日も退屈でがっかり
皆一体どんなシステムで 感情をコントロールしてんだ
気が狂いそうで泣き出した 僕がまともなんだよ
Morning station 満員電車に乗れなくて鍵だらけな部屋にこもった 少年時代
ラジオから抜け出してきた エレクトリックな怪物
囁いてばっかりのスピーカーを 君は息で吹き飛ばした
時代が望んだヒーロー 目の前で倒してよ
Power station 何ボルトだってあげるよBlues drive monster
憂鬱な世界を踏み潰してくれないか ずっと待ってる大人が眉間にシワを寄せる 笑い声と
足音が響き渡って ゆっくりと近付いて来る
奴らピストル持って 君の巨大な喉を狙ってるんだ
そんなもの通じるんだなんて 思い上がりなんだよ
Radio station 幻の壁を破ってBlues drive monster
憂鬱な世界を踏み潰してくれないか
ずっと待ってる
Oh yeah 何度も
夢で君の肩にまたがって 走ってた
夜が明けるまで
退屈な日常をぶち壊してくれるのはやっぱりロックミュージックだ。峯田和伸の『恋と退屈』を読むとよく分かる。
最近、さすがに散財しすぎだろと思い、休みの日は何処にも行かず、部屋にこもり、ずっとパソコンにぶちこまれた音楽を聴くという生活を送っている。昨日はずっとthe pillowsのライブDVDを観てた。『BUSTERS ON THE PLANET』っていうベスト盤が出た時のツアーのヤツ。最初に付き合った娘は当時女子高生だったけど、信じられない事にthe pillowsが大好きで、誕生日にこのDVDをあげて二人で何回も観た。『彼女は今日、』って曲があって、それをライブでやったらしいんだけど、ライブに行ったあの娘はその曲がすごくよかったらしくて、それがDVDに収録されてたのを喜んでた。その娘と別れた時は『アナザーモーニング』を聞いてたし、バイト先を変えた時は『MY FOOT』を聞いてた、ぼくの側にはずっとthe pillowsの歌があったんだなぁ。
ぼくがthe pillowsを知ったのは『フリクリ』からなんだけど、今でもガンガン聞くし、やっぱり胸はって好きと言えるのはthe pillowsなんじゃないかなぁ。歌えない曲とか知らない曲も多いけど。メロコアブームが来たり、日本語パンクが来たり、BUMP OF CHICKENとかASIAN KUNG-FU GENERATIONとかが流行り出してもぼくの中にはthe pillowsが居続けた。ぼくが昔から好きだったのはナンバーガールとthe pillowsとWeezerで、今は解散してしまったバリアフリーという新潟のバンドの人も全員、同じ音楽が好きだったので、盛り上がっていろんな話をしたなぁ。
ぼくはおしゃれでもないし、女の子にお金かけるとかやり方もよく分からないし、基本的にモテない側の人間で、部屋にこもって音楽を聞き、映画ばかり観ているヤツだった。それは今も変わらない。
今度、カラオケでthe pillowsの『Blues drive monster』を歌おう。
「代り栄えしないこの景色 今日も退屈でがっかり 皆一体どんなシステムで 感情をコントロールしてんだ 気が狂いそうで泣き出した 僕がまともなんだよ」
部屋に閉じこもって爆音でthe pillowsを聞くと、叫びたくなる。車を猛スピードで走らせたくなる。
いつも何かに吠えてるぼくの方がまともなんだ。きっと。きっとね。