ビリー・ジーンは僕の彼女じゃない

いやぁ、更新サボっててすいません。去年の1月1日にじいちゃんが死にまして、丸一年だったんで、いろいろありました。12時間ぶっ続けで酒を飲んだりもしました。いやぁ、あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします。

さて、そんな飲みまくりの正月で3キロ増加したわけですが、ぼくのいとこが今更ながらマイケル・ジャクソンにめちゃくちゃハマってまして、正月にマイケルのDVDを持ってきて、ぼくもその唯一出してるライブDVD『ライヴ・イン・ブカレスト』を観ました。

ライヴ・イン・ブカレスト [DVD]

ライヴ・イン・ブカレスト [DVD]

いやぁ、今更だがホントにマイケル・ジャクソンってかっこいいのな!どうも話を聞くと、その唯一出してるライブDVDが『This is it』の下敷きになってるらしくて、ここまでコンサートが完成されてしまうと、それの発展系になるのは当たり前なのかなと思ったりもした。なので、『This is it』を観た人はそのライブDVDの『ライヴ・イン・ブカレスト』も観ると感動出来るかもしれない。

まぁ、なんていうんですか。一つ一つの動きが完璧に近いというか、ぼくはダンスの技術は分からないけれど、美空ひばりの歌が完璧なように、マイケルのターンやポージングはブルース・リーのキックのように正確で美しく、人間のモノとは思えない。同じように片手を伸ばした例のポーズをマネしてもマイケルにはならないわけで、アレはホントに不思議だと思う。永ちゃんやロッド・スチュワートのステージングを素人がマネすると江頭みたいになると言えばいいだろうか、とにかく、何かが違って、観る者を惹き付けてやまないのだ。

そのDVDでマイケルが『ビリー・ジーン』を歌ったわけなんだが、ぼくが一番驚いたのは、ダンスやパフォーマンスよりも歌詞だった。

『ビリー・ジーン』って、ストーカーされる男の話なのな!

人志松本の○○な話』で水道橋博士が話したり、『ドリームマッチ'10』でNON STYLEの石田とチュートリアルの福田がやったネタみたいな、ああいうイタい女の歌だったんだよ!映画だったら『ミザリー』とかあんな感じの!

ダンスフロアで踊りの上手い女の子と踊ったら、その子がある日、男の子を連れて来て、「この子あんたの子よ」って言って来るという歌なのよ!!

しかもかなり意味深で、実際に歌詞の中では「その子が僕に似てる」とか「彼女は僕を部屋に呼んだんだ」とか「法は40日間彼女の味方だった」とか、どっちなの?というフレーズが出て来たりして、もっと言えばダンスがセックスのメタファーだとすれば、「息子って言われればそうだけど、でも違う!違うんだぁ!」という男がもっとも恐怖に感じるシチュエーションを描いていて実に面白い。ビートルズにストーカーが泥棒に入ったけど、何も盗んでいかなかったという『シー・ケイム・スルー ・ザ・バスルーム・ウィンドウ』なんて歌もあるが、それに近いテイストの歌詞だと思う。

それにしても怖いですねぇ、酔った勢いとか、こっちはそんなつもりじゃないのに、軽くエッチしてしまって、後に「これあんたの子よ」とか言われたら、絶望ですよ。絶望。怖っ!!ジャニーズとかはこういうストーカーは話っていっぱいあるんだろうなぁ。『ビリー・ジーン』はジャニーズの子に恐怖の歌として聴かせてあげたいですよ、ええ。

そう言えば、ビートルズで思い出したのだけれど、ジョン・レノンスーパーライブ'09で吉井和哉が『ヤー・ブルース』を日本語訳で歌ったヤツを今日観たんだけど、いきなり歌い出しが「死にたぁい!!」というのでビックリした。あ、そうか、『ヤー・ブルース』ってそういう歌だったよなぁ、あ、そうか、『ヤー・ブルース』ってそういう歌だったよなぁ、「えっ!?この歌ってこんな歌詞だったの!?!?」って、まだまだたくさんあるはずなので、いろいろ見つけてみようと思うのであった、あういぇ。

ビリー・ジーン日本語歌詞付きの動画


こちらは吉井和哉の『ヤー・ブルース』