『31歳ガン漂流』の鬼のような引用

31歳ガン漂流

31歳ガン漂流

『31歳ガン漂流』読み耽る。いやぁ、おもしろい。2日足らずで一気に230ページまで読んでしまった。奥山貴宏は必ず映画でも文学でも音楽でも、すっげぇ引用をしてて、それがホントにわけわかんねーもんで、補足みたいのが付いてるからいいけど、アレなかったら、読んでてキツいというか。戸梶圭太の『湾岸リベンジャー』っていう本も同じように引用がたくさんあって、んで、補足が付いてるんだけど、アレよりももっと酷いんだよなぁ。

オレは好きなんだけどね、でも嫌いな人もたくさん居ると思う。ロシアの52人も殺した殺人者とかわかんねーし。「その例えはどーなん?」っていうのが無くはない。オレもよくブログ書いてて、分かる人にだけ分かるブログにはしたくないなぁってのがちょっとあるしね。でも例えば、映画の事書いて、カメラワークがどーのこーのって時に、「下から上にギュイーン!」とか「画面が2つに割れるデ・パルマのアレ」とか、「サイレント映画とかに出てくる、画面が黒く丸くしぼんでって、んでその丸からまた画面が広がるヤツ」とか、「黒澤映画や『スターウォーズ』に出てくるワイパーのように映像がスーって横に流れていって、新しい場面がそこから出て来て、場面転換になるアレ」とか「画角がそのままなのに前にすごいスピードで進むそれ」とかは書いてられないからね。それはホントにしょうがない部分だったりもする。ロックの説明をする時もそう。「アメリカ南部のブルースなどに影響を受けた泥臭いロック」って書いてらんないからスワンプロックと書くけどね。補足いるんだろうなぁとは思うんだけど。今、はてなダイアリーに修正して、こっちの記事を移してるんだけど(そのために、小ネタでしのがせてもらってました)やっぱりキーワードリンクはありがたい。ブログを書いてから30日経つとキーワード編集出来るんだって、早く『空飛ぶゆうれい船』の編集したいなぁ。

あ、話がずれた。奥山貴宏の日記はそれでも、文章で飯喰ってる人の日記だからやっぱりおもしれーよ。それは間違いない。

湾岸リベンジャー

湾岸リベンジャー