銭のためならなんでもするズラ

31日昼
楽天で31日までに本を1冊買うと、250ポイントもらえるというキャンペーンをやってたので、『バットマン:ロング・ハロウィーン』と楳図かずおの『漂流教室』で迷って、結局、『漂流教室』を買った。楳図パーフェクションで揃えたかったし、楽天カードにしたから、2000ポイントも貰えるしね。

万代書店に行き、マンガを買い込む。買ったのは以下、
銭ゲバ』上下巻
『0マン』2巻
アラバスター』1巻
『MWムウ』1巻
『人間昆虫記』
どろろ』2巻
『まんカス』

手塚治虫手塚治虫全集で買いそろえようと思ったのだけれど、文庫で買った方が実は安く済む事に気づき、結局文庫で揃え始めた。古本で中古を揃えるのは難しい。

彼女からしりあがり寿の『真夜中のヒゲの弥次さん喜多さん』と『聖☆おにいさん』の3巻を借りる。

その場で『聖☆おにいさん』を読んだが、やっぱりおもしろい。しかもこれが売れてるってんだから驚いてしまう。『ピューと吹く!ジャガー』しかり、最近のギャグマンガには付いて行けないと思ってたのだが、確かにこれは爆笑と行かないまでも、好きだなぁ。

31日夜
銭ゲバ』を読んだのだが、これが最高だ!!最高すぎる!

銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)

銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)

銭ゲバ 下 (幻冬舎文庫 し 20-5)

銭ゲバ 下 (幻冬舎文庫 し 20-5)

人間の薄汚さとか、欲の深さだとか、そういう闇の部分が全面に出た作品と『スカーフェイス』とか『バリーリンドン』みたいに、野心だけで成り上がって行くヤツが主人公のドラマが大好物なので、その2つが一緒になった『銭ゲバ』はオレにとってのバイブルのようなもんだ。

TVはまーったく見ないけど、『銭ゲバ』のドラマは彼女の影響でちらっと見てて、あ、絶対に原作がおもしろいんだと思って、ずっと買おうと思ってたんだけど、いやぁ、これはホントにおもしろい。銭っていうのがいいのよ、金じゃなくて、銭。あと語尾にズラって付けるのが非常にいいねぇ。

極度の貧困のために母を亡くし、人生に絶望した風太郎が、銭だけを信じ、銭に執着し、それだけを頼りに成り上がって行く話だが、人間の根底にある悪と欲。その2つを風太郎と銭に象徴させ、読んでる者に「お前はどうなんだ?」と突きつけてくる感じがたまらない。ただ、原作を読む限りでは、ドラマ版もかなりおもしろいという事が分かった。原作の方がいいとかそういう事ではなく、ドラマはドラマで別なものになってるという事だ。唐突なラストも非常に私好み。三浦綾子の『氷点』と併せておすすめしたい。

その後、手塚治虫の『アラバスター』を読む。

黒人であるが故に理不尽な差別を受け、そのせいで恋人にも裏切られた男が、怒りにまかせ恋人を襲うが、逮捕されてしまう。復讐を誓う主人公だが、たまたま獄中で出会った男に経緯を話すと、その男は博士で、透明人間になる薬を開発していた。博士に薬の場所を教えられ、出所後、肌の色を透明にしようと試みるが、薬の効き目がハンパだったせいで、全身の血管が見える人間になってしまうというお話。もちろんこれは1つのアイデアであって、手塚治虫がすごいのは、ここからもうひと捻りもふた捻りもプロットを練るというところだろう。各キャラの描き込みがとにかく濃密。一巻しか買ってないので、続きが気になるところ。

さらに手塚治虫の『MW(ムウ)』を読む。『奇子』同様、倫理的なタブーに挑んだ手塚マンガで、殺人描写やセックス、さらには男色などがてんこもりの傑作。映画化が決まり今年公開予定。マジかよ。

主人公が悪魔のような男で、神に仕えてる神父と男色したり、半身不随の女を犯したり、誘拐、殺人など、徹底的にしまくる。確かに主人公は玉木宏にそっくりで、これならば絶対におもしろくなるはずである。ただし、ちゃんとそういう部分も描いていたらの話だが。こちらも一巻しか古本屋に無かったので、続きが気になる。

深夜に手塚治虫の『人間昆虫記』を読む。これは『MW』の女版。女が美貌とセックスで男を喰らいつくし、金や権力を手に入れて行くという物語。『MW』を実写化するんであれば、こっちの方が観たい。そうだなぁ、長谷川京子とかでやるといいんじゃないっすか?

1日朝
エイプリルフールにはウソ記事を書いていたのだけれど、いろんなところで先にぶちかまされていたんで、今年は無しにします。

1日昼
手塚治虫の『マグマ大使』を途中まで読む。うーん、やっぱり手塚治虫好きだなぁ。あういぇ。