オレのiPod touchを追え!

iPod touchが無くなってることに気づいたのは今日の朝だった。

昨日のことを思い出してみよう。バイトが終わって帰る時には確実にiPod touchで音楽を聴きながら帰った。ここまではハッキリと覚えている。その後はなぁ、ビールとか飲んじゃったからなぁ……ただ、その後に後輩とカラオケに行ったのだ。間違いなくそこらへんで無くしたということになる。調子に乗ってAKB48なんか歌うからこんなことになったのかもしれない。会いたかったー×3 yes!! 君にー。

部屋を見渡すとテーブルの上にiPodのイヤホンだけが置いてある――――まったく思い出せないが、無意識の内にiPod touchだけをカバンの中に忍ばせて、カラオケに行ったというわけだ。うん。ここまでは間違いない。なんでカラオケにiPodを持って行ったかというと、歌う曲を探すのに便利だからなのだが、昨日はカラオケに行った時、一回もiPod touchをいじってないのだった。それ故にどこに置いて来たか分からず、朝から困惑する。

念のために、家中を探してみる。まぁ、でも行動範囲なんてたかが知れてるから、見つかるわけがない。

さらにiPod touchを無くしたというのがイタかった。何故かというとiPod touchだとアプリやネットでよく使うサービスをログインして取り込んでいたために、悪用されるかもしれないという危惧があったからだ。例えばはてブに卑猥なコメントを書き込んだり、Twitterに卑猥な言葉を書き込んだり………これはまずい!まぁ、それ以上に買ったばっかりだったり、それなりの値段もしてるという痛手の方が大きかったわけなんだけども。

昨日行ったカラオケ店に電話。


「あのー、すいません、昨日22時に3人で○○号室を利用させてもらった者なんですが、iPod touchの落とし物なんて無かったですよねぇ」


「すいません、色とか分かりますか?」


色なんて黒に決まってんだろ!寝ぼけてんのか!このウスラトンカチ!


「あのー携帯よりもちょっと大きい感じでタッチパネルになってる音楽再生プレイヤーなんですけど」


「少々お待ちくださいー」


待たされること数分……その間に受話器から流れるミッキーマウスマーチがイライラを増幅させる。


「お待たせしましたー。あのーそのような報告はありませんし、どうも無かったみたいなんですけどぉ」


なんだと!?このやろー!


「あ、はいー分かりましたー。結構ですぅ」


とりあえず愛想良くして電話を切った。

ただ、ぼくはここで考えた。

iPod touchと聞いて、色は何色ですかと聞くくらいだ、きっとiPodが何か分かってないはずだ!やはりオレがこの目で確認しなければ!」

――――昼の12時すぎ。友人をカラオケに誘い、昨夜散々歌い尽くしたカラオケ店へ。

フリータイムで入り、指定された部屋に行くフリして、昨夜iPodを紛失したと思われる部屋へ潜入。

こそこそと探すが、見つからない。部屋は当然のごとくきちんとされている。

ここで冷静になって友人と考える。

iPod shuffleだったらまだしも、オレが落としたのはiPod touchじゃないか!普通のよりデカイはずだ。もし部屋に置き去りにしたとしても、店員が清掃の時に絶対に気づくはずだ!ということはここに落としたということはありえない。

ただ、万が一、気づかなかったとしよう。昨日カラオケ店を出たのは深夜2時すぎ。もしかしたら、そこから閉店までに、他の誰かが入室して、そこでiPod touchを見つけて持ち帰った可能性もある!

困ったのでTwitterを開いたら、id:nagaokaさんより天の声。

mobilemeから探せるそうですが、後付けで入れるみたいですよ。http://vtogether.blog45.fc2.com/blog-entry-164.html

携帯からURLにアクセス――――

要約すると、iPod touchであれば、無くしたり落とした場所を特定するだけでなく、そこから使えないようにロックをかけたり、さらに全てのデーターを消去するサービスがあるらしい。なんてことだ!知らなかったぜ!SFじゃないか!nagaokaさんありがとう!!

これで無くした場所が家の付近と表示されれば、家にあるということだし、家と違うところであれば、誰かが持って帰ったということになる。まぁ、いざとなったらデーターを消せばいいだけの話だし。無くしたのは痛いが、代わりに買う金などないので、運が悪かったと諦めるしかない。

とりあえず、ブルーな気持ちだったが、せっかくカラオケに来たので、歌いまくること数時間。

15時頃、ないとは思ったが、念のためと思い、後輩に「あのさー、キミの車の中にオレのiPod touchなんて落ちてないよね?」とメールする。

するとすぐに返信が。


「ありましたよ」



――――な、なんだと!?!?



――――というわけで、ぼくのiPod touchはカラオケまで送り迎えしてくれた後輩の車にありました。

ただ、なんで、後輩の車に置き去りにしたのか、記憶がまったくないんですよ。後輩も助手席にしれーと置いてあった様を見て笑ってしまったようです。

自分のケツの下にiPod touchが落ちていたのか!?だったら気づくだろう。いつ落ちたんだ!?それにしてもタクシーとかじゃなくてホントによかった。

なんか、こんなオチですいません。そりゃそうですよ、事実なんですから!(笑)

デジカメやら携帯やら、iPhoneもそうですが、やたらと電子機器が小さくなってきてるこの昨今。みなさまも紛失にはくれぐれも気をつけよう!あういぇ。