イエモンの6

イエローモンキーを聞きたくなったので探しに行く。『SICKS』は500円だった。あと100円だったのでタトゥーとジュディマリも買ってみた。

イエローモンキー好きでしたよ、グラムっぽい初期のヤツは今振り返るとメロが際立っていいけど、チャラチャラしたような印象があって、当時は聞いてなくて、やっぱり『JAM』から良いと思えるようになった。イエモンミスチルユニコーンと一緒で中期から一気に楽曲が良くなって行って、『SICKS』は金字塔的傑作になった。特に私がよく聞いたのは『SICKS』『PUNCH DRUNKARD』の2枚。ベストとかもかなり聞き込んで『Love Communication』なんかはよくカラオケでも歌った。

帰って、『SICKS』を聴く…

いやぁやっぱりこのアルバムはすごい!

97年1月は『Blur』といい『Please Mr. Lostman』といい、大名盤の時期だったんだな。しかも97年ってホントにいいアルバムばっかりで『ビィ・ヒア・ナウ』とか『OKコンピューター』とか、ロック史を揺るがすアルバムばっかり出てる、94〜98年くらいはホントにいい音楽が量産されたな。

んで『SICKS』に戻るけども、今改めて聞くとボトムが太い!洋楽みたいな太さで、だから王道なロックンロールが鋭く聞こえるんだろう。特にあの時は普通に聴いてた『楽園』がホントにかっこいい。ドラムとベースの音がハンパじゃねぇよ!イエモンはこのアルバムから完全なロックンロールバンドになったから好き。

インドっぽいストーンズの『レインボーマン』王道なロックンロールナンバーの『I CAN BE SHIT, MAMA』先行シングルとなったキャッチーな『楽園』ZEPの『Black Dog』を彷彿とさせるハードロックナンバー『TVのシンガー』ジャジーな出だしからサビでディストーションの効いたギターを爆発させる『紫の空』薬局へコンドームを買いに行くというコンセプトから見事なエレクトリックブルースを作り出した『薬局へ行こうよ』イエモンの王道ナンバーである『天国旅行』と『創生児』を抜け、オアシス風味な『HOTEL宇宙船』そしてイエモン史上の大名曲である『花吹雪』濃い味付けをさっぱりさせるような『淡い心だって言ってたよ』またオアシス風味のUKロック『見てないようで見てる』壮大な『人生の終わり』と捨て曲無し。

ラルクとかGLAYとかソフィアとかLUNA SEAもそうなんだけど、当時、ロックを気取ってて、全然ロックじゃない感じのバンドって居たじゃないですか?単純にビジュアル系から抜け出してきたバンド、あれがあんまし好きじゃなくて、イエモンもその括りだったんだけど、イエモンはホントに化けたと思う。97年はソフィアの内省的な『Little circus』っていう名盤も生まれたけど、サウンドイエモンの方が明らかにすごい。金もかかってるだろうし、すごく凝ってる。ボーカルがちょっと奥にいってる感じもいいね。個人的に2、3、4、6、10、12曲目はホントに好きで昔何回も聴いたなぁ。あういぇ。