WAO!
仕事。帰って、ユニコーンが出演したMステスペシャル鑑賞。番組自体はろくでもないゲストとろくでもない企画(ランキング形式でVTRを見るのは好きなのだが、今回は昭和と平成に分けたので全然意味不明だ!)だったのだが、初めて聞きましたよ、新曲の『WAO!』を。正直、無茶苦茶良い曲だと思う。ゴリゴリのハードロックテイストやねじれポップス、転調と遊び心。まさにこれぞユニコーン印の奇跡的な楽曲だ。それこそユニコーンらしいもんをおもちゃ箱に入れて、シェイクして、逆さにして出したような、音楽を聴く事の喜びが全身を駆け抜けるような曲。冷静に聞くとサビが『働く男』に似てたが、てっしーのライトハンドによって、それをあまり感じさせない。16年ぶりに始動したとは思えない、それこそ、そんじょそこらのくそバンド以上の輝きを放っているのが『WAO!』だった。
今回再結成したユニコーンを聞いて再認識したのは、やはり西川のドラムが凄まじいという事。今回のMステで感動したのはオリジナルメンバーによる『すばらしい日々』の生演奏だ。普通、TVでバンドが歌う時はオケに併せて演奏してるフリをするのだが、今回はちゃんとライブ演奏をしていた。そこに『すばらしい日々』をぶつけて来た事はファンとして感動である。
ユニコーンのラストシングルになった『すばらしい日々』だが、実はリーダーの西川が脱退した後のシングルなので、レコーディングには参加しておらず、ドラムは打ち込みで、その後のライブもDr.StrangeLoveの古田たかしが参加しているので、ドラムが西川で演奏されるのは今回の放送が初めてなのだ。シングルの音源に収まってる『すばらしい日々』は、ドラムがとにかくずっこけてる感じなのだが、さすが、オリジナルメンバーでの『すばらしい日々』はホントにタイトル通り素晴らしかった。後半に行くにつれ、盛り上がる感じが、西川のドラミングにより、より明確になった。
んで、ユニコーン最高さんに教えてもらったのも含め、今日はユニコーン元ネタ集もやろうと思う。
XTC『Statue of Liberty』
ビートルズ+ビーチボーイズという意味で、今でいうところのマクフライのポジションのXTC。ポップの代名詞的なバンドだが、この楽曲は『ケダモノの嵐』収録の『エレジー』の元ネタ。イントロが激似。というか、オマージュなんだけど。
XTC『Mayor of Simpleton』
こちらもねじれポップス的なXTCの楽曲だが、これは聞けば一発で分かる通り『自転車泥棒』のイントロの元ネタ。
ELO『Mr. Blue Sky』
こちらは『ヒゲとボイン』収録の『車も電話もないけれど』の元ネタ。ドラムからキーボードまでかなりパスティーシュしているが、このキーボードのフワフワ感はビートルズにも通じるもんがあるし、コーラスワークはクイーンにも似ている。
ELO『Shine A Little Love』
イントロが完全に『ヒゲとボイン』のサビになってて、さらに『ヒゲとボイン』から大ヒット曲の『アジアの純真』が生み出されてる事を考えると、ユニコーンを語る上でかかせない楽曲。
The Beatles『Blackbird』『Two Of Us』
『ヒゲとボイン』収録の『風』の元ネタが『Blackbird』なのは有名だが、実はメロやハモリは『Two Of Us』の方が近い。アコースティックなビートルズを2曲も合体させ、さらにあれだけ短い曲に変えてしまったのだから奥田民生恐るべし。
- アーティスト: ユニコーン,阿部義晴
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