一昨日の夜から昨日
ひたすらに本棚を作製する。ノコギリでギコギコしたり、電動ドライバーでギュイギュイやったりして、本棚を固定。さらに、DVDと本とマンガを一カ所に集めて、振り分ける。アメコミと大判コミックが全てに集められたのは非常に嬉しい。
朝
地震が来たら、一発で本棚が倒れるので、地震対策のアイテムを買い、それをせっせと取り付ける。
『THE3名様』を読む。
- 作者: 石原まこちん,石原まこちん
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/03
- メディア: コミック
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あ『THE3名様』なんだけど、これは非常におもしろい。深夜のファミレスでフリーターの三人がダラダラと喋るだけのマンガ。しかも一話4ページという短さも良い。ハッキリと絵で笑わせるわけでもないのに爆笑してしまう個所も多く、『水曜どうでしょう』や『ゲームセンターCX』のように、「ああ、こういうのでもエンターテインメントとして成立するんだったら、オレもやってみたいなぁ」という、マネしたくなる感があって、それでウケてるんだろうとも思う。編集者は最初にこのマンガのネームを見た時に「どこがおもしろいかわからん」と言ってたらしいが、おっさんの言う事だけに耳を傾けてたらおもしろいもんなんてちっとも生まれないぞ。まぁ、この世の中はおっさんが動かしてるんだが。
昼
その後、youtubeにて『THE3名様』の実写版を数話観たが、まったくおもしろくなかった。ハッキリ言ってしまうと失敗作だと思う。『THE3名様』の実写化が失敗してる理由は二つある。まず一つ目は原作のテンションと実写のテンションの違いだ。
原作はマンガが持つ特性を最大限に生かしたギャグマンガだと言い切っていい。原作がすごいのは会話そのものがおもしろいんじゃなくて、三人のテンションと会話のテンポと節々に入ってるギャグが上手い具合に融合しているところにある。一言喋った後に何も喋らないコマがあって、そこから次のコマでボソっとつぶやいたりと、日常的にゆるーい会話をしてる時のテンポ間がマンガの文法の中で完璧に展開しているのが『THE3名様』のおもしろいところだ。何もする事がなく、ただ暇つぶしをしている三人のフリーターが深夜に集まって、ダラダラとくだらない事をしているのが原作で、それ以上でもそれ以下でもない。だからマンガの中でもテンポは緩く、テンションも低い。
実写は何を血迷ったのか、テンポも速くなってて、三人のテンションも何故か高めである。これでは「深夜にファミレスでダラダラと喋ってる」のではなく、「深夜にファミレスでダラダラと喋る感じをそのまんまやるとタルくなるので、テンポとテンションを変えて、頑張ってドラマに移し替えました」という印象しかない。
もう一つの理由は三人がイケメンすぎるというところだ。明らかに深夜のファミレスに居なさそうな役者丸出しの三人をキャストしてしまったがために、原作の持つリアリティは何処かへ消し飛んでしまった。塚本高史が深夜のファミレスの椅子に寝そべってタバコを吸うようなヤツにはとても見えない。
テンポ間やテンションを上げた事、別人のキャスティングは映像とマンガの文法が違うので仕方が無いが、そもそもコンセプトが映像化にするには難しいものだったので、最初から実写に挑んだ事が無理だったのかもしれない。『レザボア・ドッグス』やクドカン作品が会話のおもしろさではギリのところなんだろう。あういぇ。
- 出版社/メーカー: 「THE3名様」Partners
- 発売日: 2005/08/03
- メディア: DVD
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