『Where the Wild Things Are』を読んだ。

17日昼
Amazonで注文していた、センダックの『Where the Wild Things Are』と『In the Night Kitchen』が届いた。

かいじゅうたちのいるところ』と『まよなかのだいどころ』の原書である。前者は映画が公開される前にもう一度読もうと思ったんだけど、普通に買ったんじゃ芸がないので、原書にした。ところが円高で値段が安いため、送料無料にならない。なので後者も買ったというわけだ。しかも『まよなかのだいどころ』は読んだ事がないのに、、、

17日夜
帰ったらこんなニュースが↓
http://www.cinematoday.jp/page/N0018877
「この世で1番強くて頭の良い連中、だが可能性の目がむしり取られている。ほとんどの人間がガソリンスタンドの店員か、ウエイターだ。もしくは会社の奴隷。広告を見ちゃ車や服が欲しくなる。嫌な仕事をして、要りもしない車や服を買わされるわけだ。俺たちは歴史のはざまで生まれ、生きる目標も場所もない。新たな世界大戦も大恐慌もない。今あるのは魂の戦争。毎日の生活が大恐慌。テレビにこうそそのかされる、いつか自分は金持ちかスーパースターかロックスターだって。だが違う。少しずつ現実を知り、とうとう頭がキレた!」
プロジェクト・メイヘムはもう始まっていたのか!なんてこった!完全に出遅れた!!うおー!!!オレも爆破したい!

さらに何気なくブログをチェックしてたら、この記事が目に飛び込んで来た↓
http://vivaall.cocolog-nifty.com/douteijanee/2009/07/post-bacf.html

ぶっ!!一瞬目を疑った!うおー!!ぼくは『死んだ目をした少年』も大好きである。何度も読み返している。そういやぁ感想を書いてなかった。ちゃんと書こうと思う。リンクありがとうございました!

18日朝
「あと5分したら風呂に入って寝よー」って思ってたら、何もかも付けっぱなしにして、気絶していたようだ。

8時半に改めて『かいじゅうたちのいるところ』を読んだのだけれど、ぼくが昔々に読んだ時と印象が違って、深い作品なんだなという事がよく分かった。

ぼくの中でこの話は母親に怒られて、家出してやる!って思ったマックスがそれも出来ずに空想の家出をするという解釈だった。例えばこの世に殺したいヤツが居たとしても、本当に殺したら、警察に捕まってしまうじゃないっすか、だから、脳内でぶち殺して、それで刑務所に行かずに家でビール飲んでた方がよっぽど幸せで、感覚としてはそういう感じで読んでたわけですよ。

閉じ込められた寝室が一階なのか二階なのかは分からないけど、寝室の窓は開いてるんで、抜け出そうと思ったら、抜け出せるかもしれないんっすよね、シーツとか結んで、まぁ、でも夜だし、寝るところないし、家出したいけど、いろいろ警察とかに連絡されたりして、めんどくさいなぁと、それで自分の好きなかいじゅうたちがいっぱい居る世界に行こうと、空想します。夢を見てるのかな?実際、家にはマックス君が書いたと思われるかいじゅうの絵が貼ってあったりもするし。

これはいろんなところで語られてると思うんですが、あえて書かせてもらうと、この絵本は絵がどんどん大きくなっていくのが特徴的で、最初は余白がかなり多いのだが、かいじゅうたちのいるところに行くと見開きになり、帰って来ると、余白がたくさんあった寝室が、今度は紙いっぱいに描かれてる事が分かる。多分、やっぱり家が一番ね、的な発想だと思うんだけど。

あと物語の構造、マックスが母親にされた、飯抜き的な事をマックスが今度は怪獣にしてたりとか、食べちゃうぞ!と言ったら、空想の世界では食べたいくらいお前が好きなんだ!と言われたりして、現実もファンタジーも対して差がない事が分かります。

んで、いろいろネットで調べていたら、おもしろい事が分かりました。

まず、マックスが閉じ込められた部屋の窓に書かれてる月が、最初は欠けているんだけど、帰って来たら満月になってるという指摘、、、おっ!確かに!!これは心が満たされたから月も満月になってると、部屋が大きくなってるのと同じ様な事だろう。

んで、どのタイミングで満月になってるのかなぁと思ったら、中盤の一番有名なかいじゅうと踊るあのシーンなんですねぇ。一番マックスくんも楽しそうにしてるあそこです。いやぁ、こんな仕掛けがあるとは!

さらに表紙のかいじゅうは父親なんだという説を唱えてる人も居た。表紙のかいじゅうがいると思われる森には誰も乗ってない船とかいじゅうが一匹居て、それはマックスを待ってるんだと。最初からお父さんは森で待っていて、マックスの世界を壊さないように見守ってたと。だから、マックスが家に帰った後の、背表紙に書いてある森には船も無く、さらに誰も居なくて、満月なんだと。

まぁ、この辺はホントにいろんな解釈が出来るように作られてるからいいとしてですよ、こんなに語る事が多く、好きな人が多い『かいじゅうたちのいるところ』の映画化!!『ポニョ』に癒され、厳しい夏を越えた後は、『かいじゅうたちのいるところ』で決まりだ!!!そのかわいさでオレをころしてくれ。

http://wherethewildthingsare.warnerbros.com/
↑公式サイトのデザインもかわいすぎてしぬ。

http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1822.html
↑こちらのサイトでは写真もたくさん貼ってあります、かわいすぎてしぬ。ここの管理人さんは新潟在住らしいです。

今なら『ハリーポッター』を観に行くと特製ステッカーがもらえるよ!

あういぇ。