2700はロックだ!という話
年末にやってたガキの使いSPを録画してそれを見てたんですよ。
そこに2700が出てまして、例によって「右ひじ左ひじ交互に見て」というリズムネタをやってたんですね。
んで、これを見てからこのフレーズが頭から離れなくなったんですよ。脳内にこびりついてしまっていて、これを書いてるそばからも右ひじ左ひじ交互に見て…右ひじ左ひじ交互に見て………うわー!!!
なんで、このフレーズがこんなに頭に残るんだろうなぁとずーっと考えてたら、ある曲を思い出したんですよ。すごくリズムとフレーズが似てるんですね。それがこちら。
そうなんです。2700の「右ひじ左ひじ交互に見て」はリフなんですよ。
ブルースから発展したロックンロールはイギリスで劇的な変化を遂げます。それがリフの存在です。ギターの短いフレーズが曲中で繰り返されることで、その曲を印象づけるアレです。歌のメロディを唄う前に、リフを口ずさんだ時点でその曲が分かるくらい印象的に使われる曲もすごく多いです。ヤードバーズの“The Train Kept A-Rollin'”が「リフもの」の元祖と言われています。
日本だとこの曲が「リフもの」として有名かと。
こないだ放送してた「坂本龍一 音楽の学校スコラ」でもYMOの“Behind The Mask”がロックっぽいと言われることについて、最初のシンセのフレーズをギターに置き換えるとキース・リチャーズがやってるようなリフになると自己分析されてました。結果、この曲はマイケル・ジャクソンやエリック・クラプトンにカバーされます。
つまり2700の「右ひじ左ひじ交互に見て」はリフだけを口ずさんでる状態だといえるわけです。
そう考えると2700というのは今までいなかったロックの手法を取り入れた芸人であり、彼らが画期的と言われるのはそういうところにあったんじゃないかと……というのはさすがに深読みしすぎかな。あういぇ。
【おまけ】
「右ひじ左ひじ交互に見て」をアレンジしたバージョン。こうやると全然違うものになりますね。