良い意味で古いがとにかく新鮮「ドラゴンズクラウン」

ドラゴンズクラウン」を3時間ほどプレイした。

予想以上の売れ行きでもって、どの店頭でも売り切れ続出となっている話題のゲームである。妹がデモ画面をお店でたまたま見て購入し、そのご相伴にあずかってプレイさせてもらった。

ぼく自身ゲームは大好きで、子供のころの誕生日プレゼントといえばゲームソフトであり、お年玉はすべて新しい本体を買うために消えていたが、大人になるにつれて他のメディアにも興味がでてくると自然とゲームから離れていった。理由のひとつとして、ゲームが複雑になってきたというのもあるが、一度何かにハマってしまうと、ほとんどその時間がゲームに消えていくのがイヤで、それだったら端から手を出さないほうがいいと、ここ7〜8年は片手で数えるくらいの本数しかやっていない。最近買ったのもWiiのダンスゲームとAKBのメンバーが片っ端から告ってくるゲームである。

そんな状態だったが、久しぶりにこの手のアクションゲームが新作として発売されたかと、あの頃の熱量がわき上がってきて、久しぶりにコントローラーを手にした。

文法としては「ファイナルファイト」のように、体力のゲージがあり、左右、手前、奥と移動ができ、左から右に向かって進んでいくと敵が出現、最後の最後にボスキャラが出てくるという王道のベルトスクロールアクションである。

しかし特筆すべきはその「ゲーム史上、最も美しい2Dアクションゲーム」といわれるグラフィック。水彩画のようなタッチでイラストとも絵画とも呼べるような独創的な絵がアニメのようになめらかに動く。後に調べて分かったことだが、この作品を手がけた制作会社がこの手の演出を得意としているということもあり、「7〜モールモースの騎兵隊〜」や「サガ フロンティア2」の世界観を突き詰めたような、いわゆる「極北」を見させてもらったという感じだ。セリフはすべてフルボイスで、さらに英語と日本語から選べるという徹底ぶり。

しかも、ベタなアクションゲームなので、ほとんど説明書を見ずに操作がすんなりできるのも良い。まさに古き良き原点と最新技術が噛み合った作品であり、これが同時に4人で出来たり、ネットを通じて見知らぬ人と冒険できるというのも今だからできる“遊び”なのだろう。

ハッキリ言わせてもらうと剣と魔法がどうしたというファンタジーの世界にしても、その文法にしても、ゲームの黎明期からすでにできあがったものであり、元ネタは「ゴールデンアックス」だが、ゲームというのは演出しだいで何度でも生まれ変われるということを改めて証明した作品でもある。しかもこれがヒットし、品薄状態というのもおもしろい。もし気になってる方は検索してデモ画面など見てみることをおすすめする。一度でトリコになるはずだ。

ドラゴンズクラウン - PS3

ドラゴンズクラウン - PS3

PS.昨日飼ってた犬が亡くなりました。18歳と4ヶ月でした。最近映画館で映画を観てなかったのは目を離すことができない状態だったからで介護はほとんどおかんがしてましたが、それ以外はなるべく家にいて、その犬のことをみてなければいけなかったからであります。そっち方面でこのブログを知った方、もう少々お待ちください。もうしわけございません。