ブラーとスマパンが青春でした。

昨日飲んだ時に友人が『中学生の時に聞いてたMisiaとかDragon Ashとかを今更聞いてるんさ』と言ってたので、私も昔好んで良く聞いてたけど、今はまったく聞かなくなってしまったバンドを聞こうと思い、CDを奥の方から引っぱり出した。

まずはブラーの『パークライフ』これはかなり思い出の1枚ですねぇ、オアシスは何枚もipodに入れてるのに、ブラーは全然入れてなかった、当時はライバルとまで言われたのに、ブラーは今何してるんでしょうか?『シンクタンク』はコピーコントロールだから聞かなかったんだよなぁ。ブリットポップっていう言葉が出て来た時ね、このブリットポップの代名詞が私にとってブラーだったんですよ。オアシスやレディオヘッドも同じくくりでしたけど、ブラーが一番しっくり来た、実際すごくポップだったし、ギターとかギャンギャンに鳴ってても、ものすごく軽く聞こえたんですよね、その辺が好きだったのかもしれない、『パークライフ』の1〜6曲目は無敵ですよ、このアルバム曲数を入れ過ぎてて、ちょっと重いんですけど、もっとスマートにしてくれたら、多分世界に名を残すアルバムになってたと思う(十分名盤だけどね)

このアルバムに入ってる『End Of A Century』っていう曲がすごく好きで、年末になると毎年かけてたんですね、なんか年の終わりに聞きたくなるんですよ、この曲は『レットイットビー』と同じで壮大なアレンジのバラード曲なのにAメロ→サビのパターンなんですよ、しかしよく考えたらすごい事ですよね?だって、バラードってAメロやBメロで惹き付けて、サビで爆発させなきゃ行けないじゃないですか?ボンジョヴィとかオアシスとか日本のバラードなんて特にそうですよね、最近でもスキマスイッチが『奏』で同じ事をしてました、珠玉のバラードナンバーなのに、Bメロがない。それほどメロに自信があるということなんですねぇ、だからAメロとサビだけのバラードは名曲ですよ。しかしこの曲カラオケには入ってないんですねぇ、というか、ブラーの隠れた名曲は絶対に1曲もカラオケにない!

あとは昨日のブログにも書いたけど『ブラー』も入れた、これはブラー自身が「ブリットポップは死んだ」と発言して、そのブリットポップを葬った作品なんですよ、だから作風が違うというかね、まぁアーティストはよくやる事なんですけど、ファンはがっかりしたアルバムと言われている。私はこのアルバム好きですね、ポップと言われたブラーが一気にダウナー嗜好になってったんですよ、あれだけのものをシーンに叩き付けるかっこよさはミスチルの「深海」にも通じるものがありますな。

リフものの『ビートルバム』ニルヴァーナよろしくの『ソング2』ハードコアパンクっぽい『チャイニーズボムズ』など、ロックの限界にも挑んでいる気がする、ブラーってゴリラズもそうなんですけど、ジャンルに挑むんですよね。くるりみたいに音楽性が一括り出来ない奴らなんですよ、まさに『ウエストコースト、カントリー、テクノ、ジャンルはともかく音を鳴らせ!』状態(笑)

続いてぶち込んだのはスマッシングパンプキンズ(以下、スマパン)こちらもニルヴァーナのライバルと言われて、グランジの代名詞になりましたが、私は当時ニルヴァーナよりも好きでした、今はニルヴァーナの方が好きなんで、アルバムもぜんぜん入れてなかったんですねぇ、スマパンはロックファン以外にはあんまり名が知られてないけど、こいつらの影響は日本においてすごいものがある、Dragon Ashスマパンと同じタイトルの『天使ノロック』という曲があるし、アルバムのタイトルである『メロンコリー』というタイトルの曲もある、さらに『グレイトフルデイズ』のトラックは、スマパンの代表曲である『Today』のリフをそのままサンプリングしたものになってるから、影響は大だ。そして亡くなったHideもスマパンの影響はすごかった。当時は知らなかったが『ピンクスパイダー』は完全にスマパンの『Quiet』なんかの影響があるだろう。浜崎あゆみスマパン好きを公言し、ミスチルの『Worlds end』は『Tonight,Tonight』のまんまである。

しかし90年代のロックはいいなぁ、評論家や専門家は、「ロックはジョンレノンが死んで、ZEPが解散した80年に終わってる」と言ってますが、私は90年代のロック好きですよ、もちろん80年代は暗黒期だけど(笑)

仕事終わりでタバコ屋に行くが、なんとねぇ、休みだったよ、葉巻のストックを買おうと思ったけどいいや、チャリで「90年代洋楽」のプレイリストをかけてたら、いきなり私の耳をつんざく爆音が鳴り響いて、瞬間的に心奪われた曲があった、ブラーとスマパンを入れてて、その後にあるアーティストの曲を何曲か入れてたんだけど、一瞬かっこよすぎて分からなかった、それが…


ニルヴァーナの『In Bloom』だった。


やっぱしニルヴァーナはすごいんだわ、特にミックスが素晴しいねこの曲は。『ネヴァーマインド』ってカートコバーンは出来に満足してなかったんですよね、プロデューサーのブッチヴィグがラジオからでもちゃんと聞ける様にって中音域に音を集めて、低音をカットして生まれたのが『スメルズライク〜』なんですよ、たしかに音は若干軽い感じもしてますけど、私はこれくらいの音質の方が好きですね、本人の好き嫌いは別にしても、やっぱりプロデューサーって大事なんですよね、でもニルヴァーナはプロデューサーがよかったから売れたわけじゃない、実際カートは素晴しいメロディメーカーだし、フーファイターズを聞くと、実はニルヴァーナってデイヴがすごかったんじゃないか?って思うしね、歌詞も人間を感じられるし、やっぱり偉大なロックバンドですよ。

ちなみに『ネヴァーマインド』のライナーノーツを見たらね。『ヘビメタの様で、ハードロックのようでもある』って書いてありました、まだグランジという言葉が生まれる前だったのかな、それくらいニルヴァーナサウンドは新しかったんでしょう。実際、アメリカで初めてのパンクバンドだって言う人もいるくらいでしたからね。

ということで鬼の様にニルヴァーナを聞く、ちゃんと『インユーテロ』とかも聞かなきゃな。いやぁ、やっぱり久しぶりに聞くとかっこいいねぇ。