【priceless】

プライスレス【priceless】非常に貴重なこと。金で買えないようなこと。

きっこのブログが書籍化したらしい『耐震偽装問題』の時の日記がまとまってるらしいから、読みたいのだが、いかんせん、値段が1300円もする。さすがにブログ本で1300円は躊躇してしまう、特に私のような貧乏人は…

きっこの日記は1日に23万もアクセスされる、だが、はたしてここから何人の人が本を買うだろうか?カナデフウビというユニットをやってる友人がわかりやすく、こんな事を言っていた。

『路上ライブだと人が50人くらい集まるんだけど、これをライブハウスでやると1人か2人しか来ないんだよね』

1000円払って見るくらいなら、音響や環境が悪いけども、無料で見る方がいいという事だろう、

だいたい日本は物が高すぎると、今更ながら言いたい!

映画は1800円(割引でも1500円)
CDのアルバムは3000円
DVDは安くて3800円
ビールは200円前後
フィリーズの葉巻は1箱800円、
ハードカバーの本は1500円前後、

ガソリンや服、ゲームだって一時9800円もしたもんだ。コストパフォーマンスが高いものなんてユニクロの服くらいだろう(笑)

私は音楽と映画が好きだが(むしろそれしか知らないという話も)昔、CDやビデオをレンタルするという行為が大嫌いだった、だからCDもDVDもたくさん買った。もっと言うと、金なんて稼げない小学生の時にクリスマスと誕生日とお年玉で、CDやゲームを買うのがなによりも楽しみだった。自分で買ったものには愛着がわくからさ、もちろんネットなどの情報はなく、当たりかハズレかドキドキしながら買ったもんだ。

だから、その時に当たりに出会うとまさにプライスレスな喜びが待っていた。思い入れがあるアーティストというのは、この辺に聴いた物だったりもする。

誕生日に買ってもらったビートルズの『アビイロード』ビートルズにハマった時、名前だけで買ってしまったビーチボーイズの『ペットサウンズ』緑のジャケットだけで、音楽性も知らないのに買ってしまったWEEZERの『グリーンアルバム』初めて自分の小遣いで買ったスピッツの『空の飛び方』友人の家で聴いて、衝撃を受け、すぐに買いに行ったオアシスの『モーニンググローリー』

どれも思い出が詰まっとるんよ、実際アルバムの出来なんて、どうでもよかったの。
ゲームもそうだった。年に数回買えるか、買えないかのチャンスを無駄にするくらいなら、せっかく買ったのだから、思い入れがなくても、クリアするまでやるとかね、音楽もそう、その内に好きになり、ズブズブとハマっていくという事が多かった。

実際WEEZERも1曲目以外はあんまし良くなかったしね(最初はですよ、聞き込んだら好きになったでな)

だからこれがレコード時代になるともっと感動出来たと思うんよね、今は安いコンポで聴けて、オーディオっていうのはバカ高いけど、昔はその高かったオーディオじゃないと音楽は聴けなかったでしょ?しかもレコードなんて、ホントに子供にとっては高嶺の花だったと思うの今のCDなんかよりも、なんとか買った1枚を音がすごくいいオーディオでさ、1枚じっくり聴くわけじゃん?曲とかも飛ばせないから、流れとかも頭に入って、そういう時に聴いた音楽って一生もんでしょ、それが『ベガーズバンケット』であれ『いとしのレイラ』であれ、もっと言うとチャゲアスだったとしても、マジにプライスレスだったと思うんですよね。

昔はそういう事にしかお金を使わなかったから最優先出来たものが、他に使うべき物が多くなって、今ではレンタルになってしまい、音楽や映画で昔ほどの感激を得る事は少なくなってる。いや、その音楽で感動したなら、CDを買えばいいだけの話だが、パソコンに取り込んでもCD並みに音がいいし、カセットみたいにその曲、その曲を飛ばす事も出来ちゃうから、買わなくてもいい状態になってるんでな。だからMDが出来た時に音楽って1つの終わりを迎えたんよ、実際MDが普及するまでの音楽って、濃かったでしょ?3000円以上の価値があった。ミスチルの「深海」だって、スピッツの「ハチミツ」だって、一生もんの価値があったじゃん、

今の音楽はマジに薄っぺらくて、3000円以上の価値がね…ない。CDが売れないって業界人は嘆いてるみたいだけど、それはその値段にあった価値が今の音楽にはないからなんよ、

今更いろんな物が高いって感じるのは、つまりそういう部分にあるんだと思う。値段のわりにいい物がなさすぎる、音楽も映画もゲームも、昔は全部が濃かった。だから、値段を下げる事が出来ないのなら、いい物を一生懸命になって作って欲しいと思う。

最近はWEEZERやオアシスのニューアルバムしか買ってないけど、やっぱり全盛期に比べて劣る。聞き終わって、レンタルまで待っても良かったかなとも思う。WEEZERのニューアルバム『メイク・ビリーヴ』はアルバムいいと思ったんだけど、やっぱり聴いてないしね。ところが、同時期に買った、スペシャルエディションとかで最発売された『バンド・オン・ザ・ラン』は、買って大満足なんですよ、すごく聞く、未だに聞き込む。つまりはそういう事なん、分かりやすく言うとね、

路上ライブもミクシィもブログを見るという行為もタダだからこそ、その価値がある。金を払ってでも見たいというのは、稀ですよ。いい物にはそれ相当の値段を、もちろんその価値がないものには、安い値段をつけて欲しいものですな。なんか、まとまらない文章になったが、すいません。