鉄コン筋クリートが映像化される!

デスノート』を映画館に観に行った時に『鉄コン筋クリート』の予告編をやっていた。原作は松本大洋の最高傑作。私は漫画をそこまで読んでる方ではないが、松本大洋大友克洋の大大大ファンである。手塚治虫が築いたものを、広げたのが大友克洋で、その表現をさらに変えたのが松本大洋だと思っている。絵は超がつくほど個性的で妹は『あの絵の時点で読む気しねぇ』とまで言っている。

松本大洋のマンガはアートであり『GOGOモンスター』まで行くと、ある種イラスト集とも言えてしまう。もちろん『GOGOモンスター』も大好きだが、構図、カット割りはかなり独特でスピード感があり、『ピンポン』の様な作品や『鉄コン筋クリート』の様な作品が、彼にとって、最高の題材なのだと思う。

私は『鉄コン筋クリート』にかなり思い入れがある。間違いなく今まで読んだマンガの中でもベスト3には入る。実はこの作品、リアルタイムで体験しているのだ。もちろん連載は読んでないが、単行本になりたての時、小学校6年生だったと思うが、なけなしの小遣いで単行本3冊を買った。理由は不明。多分タイトルが面白いと思ったのと、表紙の絵に惹かれたからだと思う。内容は完全に大人向けだが、空を飛ぶというスピード感と、シロの純粋な気持ちや言葉の使い方に感動、大人になるという事の不安と辛さなどをこの作品で学び、さらに数年後に読んだらもっともっと感動した事を覚えておる。だから篠原ともえが出てきた時に、あのファッションを見て「完全にシロのパクりじゃん」と1人で思ったものだ。

これがアニメ化すると聞き、すごく楽しみだった。“空を飛ぶ”という能力を持った子供の凶暴で純粋な日常を描いた作品である為に、空を飛ぶシーンと街が描けてないと無理なので、絶対実写化は不可能だと思っていたからだ。しかも主題歌はアジカンスタジオ4℃が製作するとあっては、これは間違いなく原作に限りなく近いもんが出来上がるだろうと。

12月23日という忙しい時期に公開しやがって…楽しみだけどさ。