The Whoの『四重人格』最強説

四重人格(紙ジャケット仕様)

四重人格(紙ジャケット仕様)

ツタヤに行って、ジョイ・ディヴィジョンを借りようとしたのに無かった。ジョイ・ディヴィジョンが気になるんですよね、『24アワー・パーティー・ピープル』観てから、でも私はニューウェーヴって全然良いと思わないから(直球世代の人ごめんなさい)だから、音的には絶対に嫌いな感じだと思うけど、1回は聞きたい。なのでニュー・オーダーを借りる。んで、その後、いろいろ眺めてたら、、、、、

The Whoの『四重人格』リマスター&リミックス盤がレンタルされてる!それだけでなく、、、、『フーズ・ネクスト』の2枚組デラックス・エディションまでも!!!


ぎゃー!!!!!!


っていうか、オレThe Whoの『四重人格』って人生のベストに入るほど好きだったんだ!

ヴェルベットアンダーグラウンドに心奪われすぎてた!あんね、The Whoって好きかどうかよーわからんのよね。一応、まぁ好きとは言ってる。この間も職場のマネージャーに「katokitiくんは映画同様、音楽も古いのが好きなの?」って言われて、『ザ・フーとかストーンズとかフェイセズが好きですねぇ』って思わず言ってしまったもんなぁ。

前略プロフィールでも「好きな音楽」って部類があるけど、そこにニルヴァーナとかThe Whoは入れてないわけよ。何故かっていうと、ニルヴァーナは『ネヴァーマインド』だけが好きだし、The Whoも『四重人格』だけが飛び抜けて好きだから。でもThe Whoはやっぱりかっこいいよね、世間的に最高傑作と言われてるのは『フーズ・ネクスト』だけど、オレはもう別格で『四重人格』ですわ。『フーズ・ネクスト』は未来的なSF的なロックだけど、『四重人格』は全然もう別次元です。私の中ではですが。『フーズ・ネクスト』と『Tommy』をいい具合に昇華しててね、名盤中の名盤だと思うんだよなぁ。もう暴れ回るようなロックサウンドだけでなくて、アコースティックなヤツも、ロック・オペラ的なヤツも、プログレも、ロックというカテゴリーの中でやれる事は全てやってて、さらにジャケットからブックレットからアートワークまで含めて、コンセプトアルバムで出来る事は全部やりつくしてる。

リマスター盤って私好きなんですよ、よく音が良すぎて気持ち悪いって言う人居ますけど、映画でも画質良くなってるとテンション上がるじゃん?アレと同じ感覚だと思うんですけどね。

The Whoって私、1枚もCD買ってないの。ビートルズは出したらそれっきりだけど、The Whoはデラックスふんちゃらかんちゃらとか出過ぎてて、いつ買ったらいいんだよ!ってなっちゃうから。

実際『フーズ・ネクスト』の+7ってヤツがレンタルされてて、それを聞いてたけど、今回2枚組デラックス・エディションがレンタルされてたし、それでまた音良くなってるだろうし、

もちろん借りたよね『四重人格The Whoって意外と日本での評価が低いし、そこまで飛び抜けてファンが多いわけではないから、中古もないし、レンタルもZEPとかに比べると全然無かったりする。まぁ、『四重人格』はホントにジャケットもブックレットもいいから買わなきゃいけないんだけど、いやぁ、それにしても、このリミックス&リマスター、、、、

音が死ぬほど良くなってる!

本気でビビった。アコギの音とか、2008年に録ったと言われてもわかんねぇよ。クリーンすぎて。音が良くなる事でホントにぐっと好きになるパターンがあるからなぁ。フェイセズの『念仏』もそうだったもん。元々そうでもなかったけど、音が良いヤツ聞いてめちゃ好きになったし。

キースのドガガガガっとしたドラムが!パネぇ!

ピートのガシャーンとしたギターがパネぇ!

ジョンのうねりまくるベースがパネぇ!

ダルトレー(あえてダルトレーと書く)の静と動を使い分けたボーカルスタイルがパネぇ!

スタジオで暴れ回ってる様子すら伝わって来るダイナミックな演奏力!SEやコーラス、シンセやブラスと細かい部分にわたっての音像!ピートの深い詩世界、ロックに対する想いとキッズ達に向けたメッセージ!

っていうか、マジでホントに別格の名盤。『スティッキー・フィンガーズ』もいいと思ったし、ベルベットのファーストも素敵だと思ってたが、やっぱり改めて『四重人格』はすごすぎる。全曲のクオリティが神レベルだ!この音の良さはホントに素晴しい!この仕事したヤツ。マジでグッジョブ!1曲目はイントロトラックにしても、アルバム全体の曲のクオリティがここまで高いアルバムがあるか!?クイーンだってこのアルバム聴かなかったら生まれてねぇよ。あ、ごめん。それは『Tommy』の方だね。『Bell Boy』とか今聞くと、すげぇクイーンっぽいの、ボーカルのエコーな感じとかさ。『Doctor Jimmy』のイントロも音がめちゃくちゃクリアになっててすごすぎる!

正直、ニュー・オーダーも聞いたけど、やっぱりオレ80年代のあの音の作り方って無理だわ。すんません。だから多分ジョイ・ディヴィジョンも無理だと思う。という事で、The Whoの『四重人格』はロック史上に残る名盤の1枚として認定します。つーか、今まで聞いたアルバムの中でもダントツの1位かもしれねぇ。っていうくらいに興奮しました。正直『ジギー・スターダスト』も何がいいかわかんないし、『狂気』も『原子心母』も80年代の音楽も、何が名盤なのか理解に苦しむ節があるが、これは名盤の名に恥じぬ名盤中の名盤っていうか、ホントにあーだこーだ言わずに聞け!『フーズ・ネクスト』もいいが、やっぱり私的には『四重人格』なのである。あういぇ。