昨日の朝、メディアパワーに行って、LIVを借りた。お塩先生が逮捕されたので、それでちゃんと聞いてみようと思って借りたのだけれど、水曜はCDが100円で借りられるので、なんとなくストレイテナーの『Nexus』も選んで借りた。

- アーティスト: ストレイテナー
- 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
- 発売日: 2009/02/11
- メディア: CD
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さて、ぼくはストレイテナーが世間で言われるほど好きではなかった。むしろ、なんでこのバンドがここまで人気があるのか分からなかった。もちろんかっこいいとは思ってたのだけれど、かっこ良すぎて、売れるというところからは離れてるようにも思えた*1。
最初に知ったのは音楽と髭というローカル番組で「へぇ〜ロックバンドなのに二人だけで演奏してたんだぁ」とか「サポートのベースがZAZENBOYSの人なんだぁ」くらいの認識だった。その後に音源を聴くわけなんだけども、インディーズ時代のベストもあまりピンと来なくて、フェイズのライブも行ったんだけど、やっぱり胸を打つ事はなかった。もちろん墓場まで持って行きたい曲もいくつかあって、それらはiTunesでも再生回数が多かったりするが、心の底から好きなバンドというわけではなかったのが本音だ。
そんな中での『Nexus』これには完全にやられた。『LINEAR』も『Immortal』もそこまでグッと来なかったのだが、『Nexus』だけは明らかに別バンドのごとくかっこいい。特に『Little Miss Weekend』がバリヤバだ。
のっちが惚れるのも理解出来るくらいの神曲。ぱねぇ。
ストレイテナーは2人組で活動しており、途中で日向秀和が加入して3人になった。無敵のトライアングルになったと思ったら、さらに大山純が加入して、現在は4人。
エグザイルやDA PUMPみたいな理不尽な増員ではなく、ホリエアツシは曲によってピアノも弾くので、ギターが増えるというのはライブでの再現を良くする目的もあったように思う*2。
「一人のセンスが加わっただけとはいえ、それは凄まじい化学反応を起こし、驚くほどスムーズに次々と曲が生まれ出しました。リニアを製作する過程でぶちあたった壁はどこかへ消えてしまったように、今までずっと届こうとしてあと一歩及ばなかった理想の音楽像を、ごく自然に描け、形にしていける感覚です。」
とホリエアツシはコメントしているが、『Nexus』はホントにそれを裏付けるような傑作になっていた。というか、ELLEGARDENもハイスタもZAZENBOYSもそうだが、ロックバンドがアルバムを出す度に過去の作品を凌駕していくのは結構ある事だったりもするので、自然な形でこの音になっていったのかなという感じもする。
んで、そのテンションのまま、仕事終わりでカラオケに行ったのだけれど、そこでテナーの代表曲と言われるヤツを初めて片っ端から歌ってみた。そしたら……いや、良かったんですよ。めちゃくちゃ良いと思ってしまった。一緒に行ってたヤツも「やべぇテナー完全にツボった。マジぱねぇ。」と言ってたくらいだった。
逆にアジカンを久しぶりに歌ったら、なんかピンと来なかった。昔アレだけ好きだったのに、なんだろう。もちろん『サーフ ブンガク カマクラ』なんて大傑作だったように思うのだけれど、自分の音楽の好みが変わっていってしまったのだろうか。
よく考えれば、ストレイテナーは唯一無二というか、何にも似てない音楽性を持っていたように思う。WeezerのフォロワーであったELLEGARDENやアジカンとは仲が良かったとは言え、最初から土俵が違っていた。それにぼくがやっと気づけたという事なのかもしれない。
てなわけで、「ストレイテナーって微妙なんだよなぁ」って言ってた過去の自分をぶん殴ってやりたくなったので、これからプルトニウムを盗んで、デロリアンにぶち込んで、過去へと行って来ます。あういぇ。
*1:だったらthe pillowsはとっくに売れるべきである
*2:ちなみに大山純と日向秀和は二人共元ART-SCHOOLのバンドメイトであり脱退の時期も一緒で、元々二人組だった事を考えれば、バンドの半分は元ART-SCHOOLというユニークな事になっている