今日は選挙だったのだが、さすがに国民の関心も高いのだろうか、今まで行った中で一番混んでた。つーか、すげぇ行列だったぞ!
んで、『20世紀少年』のともだちの顔が書いてあるTシャツとブラックデニムを身に纏って、友民党の一員であるかのように投票してきたのだけれど、ネタにしようと思って写真を撮ろうと思ったら、ガキが「あー!20世紀少年だー!」とわめき出したので、断念した。ガキは本気で睨みつけてやった。
さて、今日もまたビートルズの話。
http://www.emimusic.jp/beatles/special/20090909.htm
ビートルズのリマスター盤が発売されるんだが――――もう!金が無い時にやめてくれ!!
今回はデジタルリマスターだけで、リミックスはしないのかな?あまり情報が無いのだが、この発売でもって、またまたニュースのトピックスにビートルズという文字が並び始めた。すごく喜ばしい事である。
ぼくの友人のお父様でFM上越でストーンズの曲を紹介する番組のDJをしている人がいる。そのお父様がなぜDJをしているのかというと、若い人にも昔のロックに慣れ親しんでほしいという願いがあるという。
それはぼくも思う事だ。さすがにザ・フーやフェイセズ、スライくらい聴いとけ!とは言わないが、ぶっちゃけビートルズだけはとにかく聴いてほしい。しかもベスト盤ではなく、しっかりとアルバムで聴いてほしいので、毎回企画盤が出るたびに「それじゃ!ますますオリジナルのアルバムから遠ざかっちゃうじゃん!」と思ってたぼくにとって今回のリマスター盤はすごく良いと思うのだ。
ところがである。やっぱり何から聴いていいか分からないという人が圧倒的に居て、結局ベスト盤から入る人が多いと思うので、ぼくが個人的に勧めたいアルバムと楽曲をいくつか紹介したいと思う。ただ、あくまでも私的という事なので、多少狂った視点になるはずだ、だから熱狂的なマニアからはぶっ飛ばされるかもしれない。

A Hard Day's Night ? ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
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- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1998/03/11
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初期ビートルズの中で一枚だけ選べと言われたら、これしかない。近年のロックで例えるならば、このアルバムに一番近い雰囲気を持っているのはオアシスの『モーニング・グローリー』。シンプルかつ、フックの効いたメロディの見本市で楽曲のバランスもさる事ながら、アルバム全体の雰囲気も統一されてるように思う。同名映画のサントラ盤と銘打たれて発売されてるが、ビートルズが発売したアルバムの中でもクオリティは高いと思っている。しかも30分という短さでさっと聞けるのも魅力。

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ビートルズの(というかロック史上の)名盤と言えば『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)』で、ぼくもビートルズで一番回数を聞いたのは『サージェント・ペパー』なのだけれど、ハッキリ言って、その前のアルバムである『リボルバー』があったから『サージェント・ペパー』に行き着いたのだとぼくは思う。テープの逆回転、変拍子、テンポチェンジ、SEの使用、オーバーダブ、ブラス、ストリングス、民族楽器――――思いついたアイデアと録音技術を惜しげも無くつぎ込み、ギターロックからロックンロール、クラシック、インド音楽、キッズアンセム、バラードと多種多様の楽曲が制作された。当然の如くライブでは再現不可能になり、ビートルズはアルバムアーティストへと変貌する。

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最後に『The End』という楽曲まで収められている、実質、ビートルズのラスト・アルバム。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ――――メンバー全員の個性溢れる楽曲が奇跡的に一枚に収められた名作中の名作。個人的にはソロの集合体と評される『ホワイト・アルバム』よりも、一人一人の個性がぶつかってるように思う。LPのB面が全部メドレーになってるというのも秀逸なアイデアだが、実はシークレットトラックというシステムを作ったのはこのアルバムで、そういう細かい部分も含めて、ビートルズの偉大さを感じる事が出来るだろう。

- アーティスト: ザ・ビートルズ,ジョン・レノン,ジョージ・ハリスン,ポール・マッカートニー
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何故これを選んだのかというと、単純に初めて『レット・イット・ビー』を聞いた時、微妙だと思ったから(笑)まぁ、『ブレードランナー』の『劇場公開版』と『最終版』のどっちが好きかというのと一緒で、ぼくは『ネイキッド』の方が好きだから選んだ。実は今でもビートルズでガンガン聞くのはこのアルバムだけだったりする。『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』と『アクロス・ザ・ユニバース』は『ネイキッド』バージョンの方がシンプルで好きだ。だからと言って、ぼくはフィル・スペクターを悪く言うつもりはない。彼のアレンジも、ポールがどう言おうが好きである。曲順が変わったのも嫌いじゃないが、『ゲット・バック』が一曲目ってのが個人的に結構微妙だったり。ただ、なんでタイトルを『レット・イット・ビー…ネイキッド』にしたんだ?当初のコンセプトである『ゲット・バック』でいいじゃねぇかよ!
とやっぱりアルバムの事だけで長くなってしまったので、楽曲のおすすめは次回という事で――――あういぇ!