2012-01-01から1年間の記事一覧

『地下鉄のザジ』の新訳を読んだ

地下鉄のザジ (レーモン・クノー・コレクション)作者: レーモンクノー,Raymond Queneau,久保昭博出版社/メーカー: 水声社発売日: 2011/10メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (11件) を見るルイ・マル監督の三作目にあたる『地下鉄のザジ』…

指原莉乃のHKT移籍について雑記

AKB48の指原莉乃からスキャンダルが出た。 http://alfalfalfa.com/archives/5598418.html 詳しい内容は↑を読んでもらうとして、知ってる前提で話をすすめるが、ぶっちゃけ、エケペディア*1にも書いてあったように、以前からメルマガをつかってファンと交流を…

人殺しはディナーのときに『DINER ダイナー』

平山夢明『DINER ダイナー』を読んだ。第13回大藪春彦賞と、第28回日本冒険小説協会大賞をダブルで受賞した話題作。ひょんなことから殺し屋しかあつまらない会員制の「ダイナー」のウエイトレスをすることになってしまったオオバカナコの物語。 いつか自分の…

気にしすぎなトラヴィス『告白』

町田康の『告白』を読んだ。この人の本を読むのは初めてである。告白 (中公文庫)作者: 町田康出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/02/01メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 184回この商品を含むブログ (138件) を見る異常なほど長いワンセンテンス。…

パクリ?偶然の産物?「ワイルドだぜぇ〜」の元ネタ……っぽいものを発見

TV

初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)作者: ロバート・B.パーカー,菊池光出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1988/04/01メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 200回この商品を含むブログ (56件) を見るロバート・B・パーカーの『初秋』という作…

小説なのに「書かない」ということ

馳星周の『夜光虫』と『漂流街』を読んだ。夜光虫 (角川文庫)作者: 馳星周,荒木経惟出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2001/10/24メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 76回この商品を含むブログ (19件) を見る漂流街 (徳間文庫)作者: 馳星周出版社/メーカー: …

90年代のJ-POPいいとこ取り『夏の大三角形』

夏の大三角形アーティスト: NICO Touches the Walls出版社/メーカー: KRE発売日: 2012/05/16メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見るいやはやすごい曲を聴いてしまった。なにがって、NICO Touches the Wallsの『夏の大三角形』である。…

数年に一度来るミニマム映画『おとなのけんか』

『おとなのけんか』鑑賞。 ジム・ジャームッシュの長編デビュー作『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を観たとき、なんて映画らしい映画なんだろうと思った。基本的には部屋のなかで繰り広げられるものがたりで、男ふたりと女ひとりがおしゃべりをするだけ…

アイリッシュパブ「The Liffey Tavern」に行った

5月19日土曜日。その日、新潟駅前で待ち合わせしていたおれは、あまりの人の多さに辟易していた。普段はそれほどの喧噪を見せるような場所じゃない。東京かと錯覚するほどだった。飲み屋が連なる細い路地にも隙間なく人がびっしり埋まっている。もしかしたら…

タランティーノ以降、ついに飛び出した才能『さらば雑司ヶ谷』

超今更ながら、樋口毅宏『さらば雑司ヶ谷』を読んだ。さらば雑司ヶ谷作者: 樋口毅宏出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/08/22メディア: 単行本購入: 58人 クリック: 2,186回この商品を含むブログ (68件) を見るいやはや、とてつもないものを読んだという気…

なぜ埼玉県女性の平均バストサイズがAカップなのか?

TV

*1 昨日の『月曜日から夜ふかし』がたいへんおもしろかった。以前、同番組において「都道府県別の女性のバストサイズの平均が判明した!」という特集をやり、そこで埼玉県だけがAカップで、全国で一番小さいことがわかった。 【衝撃事実】47都道府県の平均バ…

果てしなき絶望と一筋の光『ダウン・バイ・ロー』

深町秋生の新刊『ダウン・バイ・ロー』を読んだ。ダウン・バイ・ロー (講談社文庫)作者: 深町秋生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/05/15メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 186回この商品を含むブログ (17件) を見るかつての親友であった遥を、数人のグ…

映画『へルタースケルター』が楽しみでしかたないのだが……

ビートルズで『へルタースケルター』が一番好きだと公言していたこともあって、前から同名のマンガが存在するということは知っていたし、気にはなっていたのだが、なんとなく買わずに今日まできてしまった。ぼくは基本的に情報をシャットアウトしてから映画…

新たな筆致とその波『アウトバーン』 『アウトクラッシュ』

深町秋生の『アウトバーン』と、その続編である『アウトクラッシュ』を読んだ。アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子 (幻冬舎文庫)作者: 深町秋生出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2011/07/25メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (3…

あなたはこの映画にノレるか!?『ドライヴ』

『ドライヴ』鑑賞。新潟ではセカンド上映扱いになる。二週間限定公開ということもあり、満員御礼だった。ちょっとビックリしたくらいである。 昼は車の整備工場で働きながら、映画のカースタントをしている凄腕ドライバーが主人公。彼は夜になると、強盗を現…

「セックス・アンド・ザ・シティ」に対する反発『ヤング≒アダルト』

『ヤング≒アダルト』鑑賞。 かつて人気だったヤングアダルト小説のゴーストライターをしているメイビスは37歳の独身。自由気ままな生活を送っていた彼女だが、そんな彼女の元に一通のメールが届く。送り主はなんと元カレ。内容は「赤ちゃんの誕生パーティー…

マキタスポーツに先駆けたミスチル桜井の「作曲モノマネ」

Mr.Childrenがデビュー20周年を迎え、記念特番やベスト盤発売、そして全国ツアーなど、かなりの盛り上がりをみせている。特にベスト盤はCDが売れないと言われてる時代に200万枚という特大セールスを記録。20年バンドが続くとなると、ベテランの域に達してい…

園山真希絵の「金スマ」出演について雑記

塩谷瞬に二股された「片割れ」である料理研究家、園山真希絵が「金スマ」に出まして。 http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/dogatch/2012/05/2-43.html 塩谷瞬絡みのワイドショーは片っ端から録画して見たんですが、その中でも「ミヤネ屋」が一番おもしろくて…

実はいろんな曲がキンクスを元にしていた件

(紙ジャケット仕様)" title="キンクス(紙ジャケット仕様)">キンクス(紙ジャケット仕様)アーティスト: ザ・キンクス出版社/メーカー: USMジャパン発売日: 2011/04/27メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る以前『およげたいやきくん』…

俯瞰という絶対的な視点『非選抜アイドル』

仲谷明香の『非選抜アイドル』を読んだ。 いきなり失礼なことを書くが、仲谷明香(なかや・さやか)という名前を聞いて、すぐに顔を思いだせるひとはそんなに多くないと思われる。実際ぼくも彼女のことをハッキリと認識したのはNHKで放送したドキュメンタリー…

「チャリエン」のノリをそのままに『Black & White/ブラック&ホワイト』

『Black & White/ブラック&ホワイト』を先行上映にて鑑賞。原題は「This Means War」 CIAの凄腕エージェントであるFDRとタックは仕事上のパートナーであるだけでなく、私生活でも“オレらは家族だ”と表現するほどの親友同士。そんなふたりが偶然おなじ女性に…

まさかのパワーアップで上映禁止も納得!『ムカデ人間2』

『ムカデ人間2』をUS盤BDで鑑賞。たつまつたさんのおかげで観ることが出来ました、ありがとうございます。 物議を醸し出した映画「ムカデ人間」を熱狂的に愛する警備員が主人公。彼は自分の置かれた環境から鬱屈した怒りを溜めこんでおり、「ムカデ人間」を…

ロックンロールしようぜ!『バトルシップ』

『バトルシップ』鑑賞。ある日とつぜん空から巨大な物体が……そしてなかからエイリアンが……という、SFではよくあるヤツ。 主人公は映画史上最強なんじゃないかというくらいのボンクラで、底なしのバカ。兄のすすめで海軍に入隊するも、そのガキっぽい性格から…

もし『街の灯』が大コケしていたら?『アーティスト』

『アーティスト』鑑賞。第84回アカデミー作品賞受賞作品。 サイレント映画からトーキーに移行すると同時に、人気スターからどん底に落される男優と、その彼と運命的な出会いをする素人がトーキーを象徴するスターとして躍進していくさまを描いた作品。徹底的…

フィクションのような実話ベースのお話『マリリン 7日間の恋』

『マリリン 7日間の恋』鑑賞。 トリュフォーの『アメリカの夜』をベースに『ラムの大通り』や『ローマの休日』といった「いずれお別れが決まっている一般人と有名人の恋愛」を絡ませたクラシカルな作品であるが、これが実話だってんだから驚く。もちろん、あ…

『セブン』の終わり方について書かれたエントリを読んで思い出した話

最近『セブン』がハッピーエンドなのか、バッドエンドなのかについて書かれたエントリが話題になっている。 http://k.onodera.blog.ag/index.php/k.onodera/00000000000000016134 2012-04-03 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール これらを読んで、黒沢清監督…

この映画の世界は現実にある『しあわせのパン』

『しあわせのパン』鑑賞。 リアリティとは不思議なもので、こんなのがホントにあるわけないと思ったことが実際にあったことだったりする。『101回目のプロポーズ』に出演した武田鉄矢はさいしょに台本を読んだとき「ぼくは死にましぇーん」のシーンをやりた…

キミは『ズンドコベロンチョ』を知っているか?

TV

説明する必要あるのかな? ほら、あれだよ、あれ。ズンベロだよ。ええっ、知らないの? 信じられない…… はてなキーワード:ズンドコベロンチョ http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BA%A5%F3%A5%C9%A5%B3%A5%D9%A5%ED%A5%F3%A5%C1%A5%E7 「ズンドコベロンチョ」…

ステーキけんの社長にも見せたい『マスターシェフ』

TV

最近『マスターシェフ』という料理番組にエラくハマっている。 FOXのBS238チャンネルが無料放送で、たまたま朝に再放送していたのを家族が見ており、ものすんごいおもしろい番組がある!と話を聞いたら、ホントにそんな番組があるのか!?というようなビック…

『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 3D』を観てきた

『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 3D』鑑賞。どの表記が一番正しいのだろうか?「・」をつけるとか、スペース空けるんじゃなくて「/」をつけるとかさっぱり分からん。 早々に本題に入らせてもらうが、実は、ぼくがこの「エピソード1」を観…